ホテル・ウクライナ
ホテル・ウクライナは、モスクワに7棟あるスターリン様式の超高層建築「セブン・シスターズ」のひとつで、ソビエト建築の威容を象徴する存在です。モスクワ川沿いに建つ高さ206メートルの建物は、その時代を物語る記念碑として聳え立ち、高級ホテルと文化遺産を兼ね備えています。
建設の歴史
この超高層ビルは、建築家アルカジー・モルドヴィノフの設計により1953年から1957年にかけて建設されました。セブン・シスターズの中で最後に完成した建物です。当初は住居用建築として計画されましたが、ホテルとなりました。長年にわたりヨーロッパ最大のホテルであり続けました。
建築様式
建物はスターリン様式(スターリン・エンパイア様式)で建てられ、ゴシックとバロックの要素を取り入れています。中央の塔は星を頂く尖塔で飾られています。ファサードは彫刻、浅浮き彫り、連邦構成共和国の紋章で装飾されています。延床面積は88,000平方メートルを超えます。
現在の姿
2010年の改修後、建物は5つ星のラディソン・コレクション・ホテルとして営業しています。歴史的なインテリアは保存・修復されています。建物内にはアパートメント、レストラン、会議ホールも併設されています。
インテリア
ロビーはその壮麗さで訪れる人を圧倒します。大理石の柱、漆喰装飾、荘厳なシャンデリアが配されています。ソビエト時代のモザイクや装飾要素も保存されています。上層階のパノラマレストランからは、モスクワ川と市の中心部を一望できます。
モスクワのジオラマ
建物内には、1977年に制作された324平方メートルに及ぶモスクワ中心部の模型という珍しいジオラマが展示されています。9,000棟の建物を備えたソビエト時代の首都を忠実に再現したものです。ジオラマは見学可能です。
市街の眺め
この超高層ビルからは、モスクワ屈指の眺望が楽しめます。河岸からは、川面に映る建物の姿を見ることができます。上層階のレストランは、クレムリンを望むロマンチックなディナーに最適な場所です。
アクセス
最寄りの地下鉄駅はキエフスカヤ駅(全路線)です。建物の前の河岸は散策スポットとして人気があります。近くにはオールド・アルバートやクトゥーゾフスキー大通りがあります。
雰囲気と見どころ
ホテル・ウクライナは、ソビエトの記念碑的建築に触れられる場所です。宿泊しなくても、ロビーに入ってインテリアを眺めることができます。ジオラマはモスクワの歴史を理解するうえで興味深いものです。河岸やオールド・アルバートの散策と組み合わせるのもおすすめです。