ストラスブール
ストラスブール:フランスとドイツの文化が融合するヨーロッパの首都
ストラスブールは、フランス北東部アルザス地方の首都であり、ライン川西岸に位置する歴史的な都市です。フランスとドイツの国境に位置するこの都市は、両国の文化が見事に融合した独特の雰囲気を持っています。欧州議会と欧州評議会の所在地として「ヨーロッパの首都」と呼ばれ、ユネスコ世界遺産に登録された旧市街グランディル(Grande Île)には、142メートルの尖塔を誇るノートルダム大聖堂をはじめとする中世の建築遺産が数多く残されています。
ストラスブールの歴史:ローマ時代からヨーロッパの中心へ
ストラスブールの歴史は、紀元前12年にローマ人が築いた軍事拠点「アルゲントラトゥム(Argentoratum)」に遡ります。この戦略的要衝は、ライン川沿いにローマ帝国の東の境界を守る重要な役割を果たしました。5世紀のゲルマン民族大移動の後、この地域はフランク王国に編入され、都市の名前も「道の都市」を意味するストラテブルグム(Strateburgum)へと変わりました。
中世のストラスブールは、神聖ローマ帝国の自由都市として独立した地位を享受しました。1262年のハウスベルゲンの戦いで司教軍を破った市民たちは自治権を獲得し、その後数世紀にわたって商業と文化の中心地として繁栄しました。特に15世紀、ヨハネス・グーテン...