シャルム・エル・シェイク
シャルム・エル・シェイク2026:旅行前に知っておくべきこと
紅海に面したエジプトのリゾート都市シャルム・エル・シェイクは、世界屈指のダイビングスポットとして知られ、年間を通じて温暖な気候と透明度の高い海が魅力です。モルディブやセブ島、沖縄と比較されることも多いですが、シャルム・エル・シェイクには独自の魅力があります。珊瑚礁の規模と多様性ではモルディブに匹敵し、アクティビティの豊富さではセブ島を上回り、歴史的な遺産へのアクセスという点では他のリゾート地にはない唯一無二の体験を提供してくれます。
日本からのアクセスは、カイロ経由が一般的です。成田・羽田からカイロまで直行便はありませんが、ドバイ、イスタンブール、ドーハなどを経由して約15〜18時間でカイロに到着し、そこから国内線で約1時間でシャルム・エル・シェイクに到着します。近年はチャーター便も増加しており、ヨーロッパ各都市からの直行便も充実しています。日本の大手旅行会社であるJTBやHISでもエジプトツアーにシャルム・エル・シェイクを組み込んだプランを提供しているケースがあるので、パッケージツアーの利用も検討する価値があります。
通貨はエジプトポンド(EGP)で、2026年現在1EGPは約4〜5円程度です。クレジットカードはVISAとMastercardが主要ホテルやレストランで使えますが、JCBカードの利用は非常に限定的です。JCBをメインカードとしている方は、VISAまたはMastercardを必ず持参してください。また、オールドマーケットや小規模な店舗では現金のみの対応となることが多いため、到着後に空港やホテルで両替しておくことをお勧めします。ATMは市内各所にありますが、引き出し手数料に注意が必要です。
治安については、シャルム・エル・シェイクはエジプト国内でも特に安全なリゾートエリアとして知られています。リゾート地区への入口にはセキュリティチェックポイントが設けられており、24時間体制で警備が行われています。日本の外務省の安全情報も確認の上、渡航判断をしてください。なお、リゾートエリア内は非常に清潔に管理されており、日本人旅行者が不快に感じるような場面は少ないでしょう。
エリアガイド:どこに泊まる?
シャルム・エル・シェイクは大きく6つのエリアに分かれており、それぞれ雰囲気や価格帯が異なります。旅のスタイルや予算に合わせて、最適なエリアを選びましょう。
ナアマベイ(Naama Bay) -- 中価格帯 $$
シャルム・エル・シェイクの中心地であり、最もにぎやかなエリアです。ナアマ湾に面した遊歩道沿いにはレストラン、カフェ、ショップ、ナイトクラブが軒を連ね、夜遅くまで活気にあふれています。ビーチは穏やかな波で泳ぎやすく、シュノーケリングも楽しめます。初めてシャルム・エル・シェイクを訪れる方や、便利な立地を重視する方にお勧めのエリアです。ホテルの選択肢も幅広く、中級ホテルからオールインクルーシブの大型リゾートまで揃っています。日本人旅行者にとっては、何かと便利なロケーションといえるでしょう。レストランも多国籍料理が揃い、日本食レストランも数軒営業しています。
ナアマベイの魅力は何といってもその利便性です。空港からのアクセスも良く、タクシーで約15分。主要なダイビングショップもこのエリアに集中しており、日帰りのダイビングツアーやシュノーケリングツアーの出発点としても最適です。夜はビーチサイドのバーでシーシャ(水タバコ)を楽しみながら、紅海の夜景を満喫できます。
シャークスベイ(Sharks Bay) -- 高価格帯 $$$
シャークスベイビーチがあるこのエリアは、静かで落ち着いた雰囲気の高級リゾートエリアです。名前に「シャーク」とありますが、実際にサメが出ることはまずありませんのでご安心ください。ここは美しい珊瑚礁が手つかずの状態で残されており、ビーチからそのままシュノーケリングで色とりどりの熱帯魚を観察できる素晴らしい環境が整っています。
高級リゾートホテルが立ち並び、プライベートビーチやスパ施設も充実しています。日本の温泉旅館のような「おもてなし」の精神を求める方には、このエリアの5つ星ホテルが最も満足度が高いでしょう。特にハイアットやフォーシーズンズ系列のホテルでは、日本人ゲストへの対応にも慣れているスタッフがいることが多いです。静寂の中でゆったりとした休暇を過ごしたいカップルやハネムーナーに特にお勧めです。
ナブク(Nabq Bay) -- 中価格帯 $$
空港に最も近いエリアで、大型のファミリー向けオールインクルーシブリゾートが集まっています。広大な敷地を持つリゾートが多く、キッズクラブやウォーターパーク、複数のプールなど、お子様連れの家族に嬉しい設備が整っています。日本のファミリー旅行者にとっては、ホテル内で完結できる安心感が大きなメリットです。
ナブクエリアの海は遠浅で、干潮時にはかなり沖まで歩いて行けるほどです。そのため、小さなお子様でも安心して水遊びが楽しめます。ただし、シュノーケリングやダイビングを楽しむには桟橋から沖に出る必要があります。マングローブの自然保護区域もあり、自然観察が好きな方にも魅力的なエリアです。市内中心部からはやや離れているため、外出にはタクシーが必要になりますが、オールインクルーシブプランを利用すれば不便を感じることはほとんどないでしょう。
ハダバ(Hadaba) -- 低価格帯 $
予算を抑えたい旅行者に最適なエリアです。ナアマベイの丘の上に位置し、ローカルな雰囲気が漂う住宅地的なエリアです。3つ星ホテルやゲストハウスが多く、1泊3,000〜5,000円程度で宿泊できる施設もあります。レストランも地元向けの価格設定で、リゾートエリアの半額以下で食事が楽しめます。
バックパッカーや長期滞在者、ダイビングライセンスの取得を目指してしばらく滞在する方にとっては、コストパフォーマンスの良さが魅力です。ナアマベイへはミニバスやタクシーで5〜10分程度でアクセスでき、交通の便も悪くありません。ただし、坂道が多いため徒歩での移動はやや大変です。地元のスーパーマーケットも近くにあり、水やスナック類の調達にも困りません。
ラス・ウム・シド(Ras Um Sid) -- 中価格帯 $$
ラスウムシドビーチがあるこのエリアは、ダイバーにとっての聖地ともいえる場所です。岸からすぐの場所に素晴らしい珊瑚礁が広がり、ビーチエントリーでのダイビングが可能なポイントがいくつもあります。ダイビングを主目的とする旅行者には、このエリアが最もお勧めです。
ホテルは崖の上に建つものが多く、海を見下ろす絶景が楽しめます。ナアマベイほどの喧騒はなく、しかし完全に静かというわけでもない、バランスの良いエリアです。有名なファルシャカフェ(Farsha Cafe)もこのエリアにあり、崖の上から紅海を一望しながらお茶を楽しむロマンチックな体験ができます。サンセットの時間帯に訪れることを強くお勧めします。
オールドシャルム(Old Sharm / Sharm El Maya) -- 低価格帯 $
シャルム・エル・シェイクの原点ともいえる旧市街エリアです。オールドマーケットを中心に、伝統的なエジプトの雰囲気を色濃く残しています。スパイスの香り、職人が手作りするお土産品、値切り交渉が飛び交うバザールの活気は、リゾートエリアでは味わえない本物のエジプト体験を提供してくれます。
宿泊費も最も安く、ローカルレストランでは本格的なエジプト料理をリーズナブルな価格で楽しめます。観光客向けのリゾートとは一線を画す、エジプトの日常生活を垣間見ることができるエリアです。ただし、英語が通じにくい場面もあるため、翻訳アプリの準備をお勧めします。日本語対応の翻訳アプリ(Google翻訳やDeepLなど)にアラビア語をダウンロードしておくと安心です。
ベストシーズン:いつ行くべき?
シャルム・エル・シェイクは年間を通じて晴天が続く砂漠気候ですが、最も快適に過ごせるのは10月から4月です。この時期は気温が25〜30度前後で、日本の夏のような蒸し暑さがなく、カラッとした心地よい気候が続きます。日本の年末年始やゴールデンウィークの時期は特に素晴らしい気候で、日本の冬を避けて暖かいリゾートを求める方にはうってつけの旅行先です。
10月〜11月は、夏の暑さが和らぎ始め、海水温もまだ温かい(26〜28度)ベストなタイミングです。ダイビングやシュノーケリングには最高の条件が揃います。観光客もまだピークほど多くないため、比較的ゆったりと過ごせます。沖縄の10月の海とよく似た水温感覚ですが、透明度はシャルム・エル・シェイクの方が圧倒的に高いです。
12月〜2月は、ヨーロッパからの観光客がピークを迎える時期です。日中は25度前後で快適ですが、朝晩は15度前後まで下がることがあるため、薄手の上着が必要です。海水温は22〜24度とやや涼しくなりますが、ウェットスーツを着用すれば問題なくダイビングを楽しめます。この時期はホテル料金が上がるため、早めの予約をお勧めします。年末年始は特に混み合います。
3月〜4月は、春の訪れとともに気温が上昇し始めますが、まだ十分快適な気候です。花粉症の季節を避けて日本を離れるには絶好のタイミングでもあります。ただし、3月下旬〜4月にかけて砂嵐(ハムシーン)が発生する可能性があるため、その点は注意が必要です。砂嵐は通常1〜2日で収まりますが、視界が悪くなり、屋外でのアクティビティが制限される場合があります。
5月〜9月は酷暑期で、気温が40度を超えることも珍しくありません。日本の猛暑と比べても桁違いの暑さで、日中の屋外活動は厳しいものがあります。ただし、この時期はホテル料金が大幅に下がるため、予算重視で暑さに強い方にはお得な選択肢です。早朝や夕方以降のアクティビティに限定すれば、十分に楽しめます。海水温は28〜30度と非常に温かく、ダイビング自体は快適です。
モデルコース:3日間・5日間・7日間
3日間コース:ハイライトを凝縮
1日目:到着日 -- ナアマベイ散策
空港到着後、ホテルにチェックイン。午後はナアマ湾のビーチでリラックスしながら、時差ボケを解消しましょう。夕方にはビーチ沿いの遊歩道を散歩し、レストランで夕食を。エジプト初日はあまり無理をせず、翌日以降に備えて体を休めることをお勧めします。到着が早い時間であれば、ソーホースクエアでショッピングやエンターテイメントを楽しむのも良いでしょう。
2日目:ラス・モハメッド国立公園
終日をラス・モハメッド国立公園で過ごします。シャルム・エル・シェイクから車で約30分のこの国立公園は、世界トップクラスのダイビング・シュノーケリングスポットです。ボートツアーに参加すれば、複数のダイブポイントを巡ることができます。ダイビングライセンスをお持ちでない方も、シュノーケリングで十分に珊瑚礁と魚の美しさを堪能できます。ランチはボート上で提供されることが多いです。夕方にはホテルに戻り、ファルシャカフェでサンセットを楽しみながら一日を締めくくりましょう。
3日目:オールドマーケットと出発
午前中にオールドマーケットを訪れ、お土産のショッピングを楽しみます。スパイス、エジプト綿製品、パピルス画、手作りのアクセサリーなど、日本へのお土産にぴったりの品が揃っています。値切り交渉はエジプトの文化の一部ですので、楽しみながらチャレンジしてみてください。最初に提示される価格の50〜60%程度が適正価格の目安です。午後のフライトで帰国の途につくか、カイロへ移動してピラミッド観光に繋げるのも良い選択です。
5日間コース:海と砂漠を満喫
1日目〜2日目は3日間コースと同様です。
3日目:ティラン島エクスカーション
ティラン島への日帰りボートツアーに参加します。紅海の宝石とも呼ばれるこの島周辺には、4つの大きな珊瑚礁(ジャクソンリーフ、ウッドハウスリーフ、トーマスリーフ、ゴードンリーフ)があり、ダイバーやシュノーケラーを魅了してやみません。透明度は30メートル以上に達することもあり、色鮮やかな珊瑚と熱帯魚の群れは圧巻です。運が良ければウミガメやマンタレイに出会えることもあります。ティラン島周辺の海域は海流がやや強い場所もあるため、ガイドの指示に従って安全にお楽しみください。
4日目:砂漠アドベンチャーとシナイ山
早朝2時頃にホテルを出発し、シナイ山(標高2,285m)の山頂を目指します。モーセが十戒を授かったとされるこの聖なる山の頂上で、砂漠の地平線から昇る壮大なご来光を目にした瞬間、長い夜道を登ってきた疲れは一瞬で吹き飛びます。下山後は山麓にある世界遺産の聖カタリナ修道院を見学します。6世紀に建造されたこの修道院は、現存する最古のキリスト教修道院の一つで、貴重なイコンのコレクションや「燃える柴」の伝承地など、見どころが豊富です。午後にはホテルに戻って休息を。体力的にハードな一日ですので、前日は早めに就寝しましょう。登山道は整備されていますが、夜間は冷え込むため防寒着をお忘れなく。
5日目:スパ体験とショッピング
前日の疲れを癒すため、午前中はホテルのスパでリラックス。シャルム・エル・シェイクの高級ホテルのスパは、日本の温泉旅館に負けない充実したサービスを提供しています。エジプシャンスパの特徴である死海の泥を使ったボディトリートメントや、ホットストーンマッサージは特にお勧めです。午後はソーホースクエアやオールドマーケットでお土産探し、夕食は地元で評判のシーフードレストランで紅海の海の幸を堪能して旅を締めくくりましょう。
7日間コース:完全攻略
1日目〜5日目は5日間コースと同様です。
6日目:カラードキャニオンとダハブ日帰りツアー
シャルム・エル・シェイクから北へ約2時間、シナイ半島の奥地にあるカラードキャニオンを訪れます。数千万年の歳月が生み出した赤、黄、紫の色彩豊かな岩壁は、まるで自然が描いた抽象画のようです。渓谷内のトレッキングは約1〜2時間で、特別な装備は不要ですが、歩きやすい靴は必須です。午後はヒッピーの雰囲気漂うビーチタウン、ダハブに立ち寄り、のんびりとしたカフェ文化を楽しみましょう。ダハブの海沿いのレストランで新鮮な魚料理を食べるのもお勧めです。
7日目:ダイビングまたはリラックス
最終日は自由行動。ダイバーの方には、世界的に有名なSSシスルゴーム号の沈没船ダイビングを強くお勧めします。第二次世界大戦中にドイツ軍の爆撃で沈んだイギリスの輸送船で、船内にはバイク、トラック、軍用品などがそのまま残されており、水中博物館のような神秘的な体験ができます。水深約30メートルにあるため、アドバンスドライセンス以上が必要です。ダイビングに興味がない方は、ホワイトアイランドへの日帰りツアーで、真っ白な砂浜と透き通る海を最後に楽しむのも素晴らしい選択です。
グルメガイド:おすすめレストラン
シャルム・エル・シェイクのグルメシーンは、リゾート地としての国際性と地中海・中東料理の伝統が融合した、非常に魅力的なものです。日本人旅行者にとって嬉しいのは、新鮮な魚介類が豊富に楽しめることでしょう。紅海で獲れたばかりの魚やエビ、イカなどが、様々な調理法で提供されます。
Fares Seafood(ファレス・シーフード)
シャルム・エル・シェイクで最も人気のあるシーフードレストランの一つです。ナアマベイエリアに位置し、新鮮な魚介類をグリル、フライ、タジンなど様々なスタイルで楽しめます。注文方法はユニークで、まずショーケースに並ぶ新鮮な魚介類の中から好みのものを選び、調理法を指定します。日本の活魚料理店に通じるスタイルで、日本人旅行者にも馴染みやすいでしょう。量り売りのため、事前に価格を確認することをお勧めします。1人あたりの予算は400〜800EGP(約1,600〜3,200円)程度です。エジプト料理の前菜であるメゼ(小皿料理の盛り合わせ)も充実しており、フムスやババガヌーシュなど中東の味を存分に楽しめます。
Farsha Cafe(ファルシャ・カフェ)
ラス・ウム・シドの崖に沿って造られた、シャルム・エル・シェイクで最もフォトジェニックなカフェです。色とりどりのクッション、ランタン、アンティークの家具が配された独特のインテリアは、まるで千夜一夜物語の世界に迷い込んだかのよう。崖の上から紅海を一望するパノラマビューは息を呑む美しさで、特にサンセットの時間帯は格別です。食事というよりはドリンクとシーシャ、軽食を楽しむ場所で、エジプシャンティーやフレッシュジュースがお勧めです。予算は200〜400EGP(約800〜1,600円)程度。観光客に非常に人気があるため、サンセット時は混み合います。少し早めに訪れてベストシートを確保しましょう。
El Masrien(エル・マスリエン)
本格的なエジプト料理を手頃な価格で楽しめるレストランです。観光客向けに味を調整していない、地元の人々にも愛される本物の味が楽しめます。コシャリやターメイヤなど、エジプトの代表的な家庭料理を提供しており、1人あたり200〜400EGP(約800〜1,600円)で十分な食事が楽しめます。オールドマーケット近くにあり、ショッピングの合間の食事にも便利です。
ホテルレストランという選択肢
日本人旅行者の中には、衛生面が気になる方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ホテル内のレストランを利用するのが安心です。特にオールインクルーシブプランを選んでいる場合は、ホテル内の複数のレストランが食べ放題で利用できます。国際的なチェーンホテルでは、日本料理や寿司バーを備えているところもあります。衛生管理も国際基準で行われているため、安心して食事を楽しめます。
必食グルメ:エジプト料理の楽しみ方
せっかくエジプトを訪れるのですから、地元の料理をぜひ体験してみてください。日本人の口にも合うものが多く、新しい食の発見があるはずです。
コシャリ(Koshari) -- エジプトの国民食とも呼ばれる一皿です。米、マカロニ、レンズ豆、ひよこ豆を混ぜ合わせ、トマトソースとフライドオニオンをかけて食べます。一見するとB級グルメのようですが、様々な食感と味の層が重なり合い、驚くほど奥深い味わいです。日本のカレーライスのような庶民的な位置づけで、価格も50〜100EGP(約200〜400円)と非常にリーズナブル。辛めのソースは別添えで出てくることが多いので、辛いものが苦手な方も安心です。ベジタリアンにも対応しているのが嬉しいポイントです。
ターメイヤ(Ta'ameya) -- エジプト版のファラフェルです。中東の多くの国ではひよこ豆で作りますが、エジプトではソラマメを使うのが特徴で、外はカリッと、中はしっとりとした食感が楽しめます。ハーブが効いた緑色の生地をコロッケのように揚げたもので、日本の天ぷらのようなサクサク感があります。バルディー(エジプトのパン)に野菜と一緒に挟んで食べるのが定番スタイル。朝食やおやつとして人気があり、1個10〜20EGP(約40〜80円)と格安です。
フィッシュタジン(Fish Tagen) -- 紅海で獲れた新鮮な魚を、トマト、玉ねぎ、ピーマン、スパイスと一緒に土鍋で煮込んだ伝統料理です。日本の煮魚に通じるものがあり、スパイスの香りと魚の旨味が溶け合った優しい味わいが特徴です。ライスと一緒に提供されることが多く、日本人にとっては親しみやすい食事スタイルです。シーフードレストランで400〜600EGP(約1,600〜2,400円)程度で楽しめます。
フール・メダメス(Ful Medames) -- ソラマメを長時間煮込んだペースト状の料理で、エジプトの朝食の定番です。オリーブオイル、レモン汁、クミンで味付けされ、パンと一緒にいただきます。日本の納豆のように毎朝食べるエジプト人も多い、まさにソウルフードです。素朴ながら栄養価が高く、旅行中の朝食として最適です。
ウム・アリ(Um Ali) -- エジプトの伝統的なデザートで、パイ生地を牛乳で煮込み、ナッツ、レーズン、ココナッツを散りばめたものです。日本のパンプディングに似た温かいデザートで、食後やティータイムにぴったり。甘さは控えめのものから濃厚なものまで店によって異なりますが、エジプシャンティーと一緒にいただくと絶品です。
エジプシャンティー -- エジプトの人々が日常的に飲む紅茶です。砂糖をたっぷり入れて飲むのが本場のスタイルですが、砂糖抜き(ミン・ガイル・スッカル)でも注文できます。ミントを加えたミントティーも爽やかでお勧めです。カフェやレストランで1杯20〜50EGP(約80〜200円)程度。暑い気候の中で一息つくのにぴったりの飲み物です。
地元の人だけが知るヒント
シャルム・エル・シェイクをより深く楽しむための、ガイドブックには載っていない実践的なアドバイスをお伝えします。
値切り交渉はコミュニケーション -- オールドマーケットでの買い物では、値切り交渉は必須です。これはエジプトの文化の一部であり、売り手も交渉を楽しんでいます。最初に提示される価格は通常2〜3倍に設定されているため、50〜60%程度まで値切るのが適正です。笑顔で交渉し、お茶を勧められたら快く受けましょう。急いでいる素振りを見せないこと、複数の店を回って相場を把握すること、最終的に折り合わなければ立ち去る姿勢を見せることがポイントです。日本語で数字を言うと興味を持ってくれる売り手も多いです。
水道水は飲まない -- エジプトの水道水は飲料には適していません。必ずペットボトルの水を購入してください。スーパーマーケットで1.5リットルが15〜25EGP(約60〜100円)で買えます。歯磨きの際もミネラルウォーターを使う方が安心です。脱水症状を防ぐため、1日2〜3リットルの水分摂取を心がけてください。日本の軟水に慣れた体には、エジプトの硬水が合わないこともあるため、お腹の弱い方は特に注意が必要です。
日焼け対策は万全に -- シャルム・エル・シェイクの紫外線は日本の夏の2〜3倍の強さです。SPF50以上の日焼け止めは必須で、2時間おきに塗り直しましょう。帽子、サングラス、長袖のラッシュガードも強くお勧めします。日本から使い慣れた日焼け止めを持参するのがベストですが、現地のスーパーやファーマシーでもニベアやユーセリンなどの国際ブランドが入手可能です。珊瑚礁を守るため、オキシベンゾンやオクティノキセートを含まないリーフセーフの日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
コーラルシューズは必需品 -- シャルム・エル・シェイクのビーチは珊瑚礁のかけらが混ざった砂地であることが多く、裸足では足を切ってしまうことがあります。マリンシューズ(コーラルシューズ)は必ず持参してください。日本の100均やスポーツ用品店で事前に購入しておくのが安く済みます。現地でも購入可能ですが、割高になることが多いです。海に入る際もシューズを履いたまま入ることをお勧めします。
チップ文化を理解する -- エジプトではチップ(バクシーシ)が生活に根付いています。レストランでは料金の10〜15%、ホテルのポーターには20〜50EGP、タクシー運転手には端数の切り上げ、ダイビングのインストラクターには100〜200EGP程度が目安です。小額紙幣を常に持ち歩くようにしましょう。強引にチップを要求されることもありますが、サービスに満足した場合のみ支払えば十分です。
写真撮影のマナー -- 軍事施設やセキュリティチェックポイントでの撮影は厳禁です。地元の人を撮影する際は必ず許可を求めましょう。モスクの中では撮影禁止の場所もあります。一方、リゾートエリアや観光スポットでは自由に撮影を楽しめます。
交通・通信ガイド
空港からの移動
シャルム・エル・シェイク国際空港(SSH)から各エリアへの移動は、タクシーまたはホテルの送迎サービスが一般的です。空港タクシーは事前に料金交渉が必要で、ナアマベイまでは150〜250EGP(約600〜1,000円)が相場です。メーター制ではないため、乗車前に必ず料金を確定させましょう。ホテルの送迎サービスは事前予約が可能で、料金はやや高めですが安心感があります。パッケージツアーの場合は送迎が含まれていることが多いので確認してください。
市内交通
Uberやタクシー配車アプリは利用できません。シャルム・エル・シェイクでの主な交通手段は以下の通りです。
- タクシー -- 最も便利な移動手段です。メーターはありませんので、乗車前に料金交渉が必要です。ナアマベイ〜オールドマーケット間で100〜150EGP(約400〜600円)、ナアマベイ〜空港間で150〜250EGP程度が目安。ホテルのフロントに相場を聞いておくと交渉がスムーズです。
- ミニバス -- 地元住民の足となっている小型バスで、主要エリア間を1人10〜20EGP(約40〜80円)で移動できます。ルートは決まっていますが、表示がアラビア語のみの場合が多いため、運転手に行き先を伝えて確認しましょう。冒険好きな旅行者にはお勧めですが、時間に余裕がない場合はタクシーが無難です。
- レンタカー -- 国際免許証があれば借りることができますが、エジプトの交通事情は日本とは大きく異なります。車線の概念が曖昧で、クラクションが頻繁に鳴り、歩行者や動物が突然飛び出すこともあります。運転に自信がある方以外は、タクシーやツアーの利用をお勧めします。右側通行です。
- ホテルシャトル -- 大型リゾートの中には、ナアマベイなどへの定期シャトルバスを運行しているところもあります。無料の場合が多いので、チェックイン時に確認してみてください。
通信環境
インターネット環境は日本に比べると劣りますが、旅行に必要なレベルは十分にカバーできます。ほとんどのホテルでは無料Wi-Fiが提供されていますが、速度は期待しすぎない方が良いでしょう。動画のストリーミングは厳しいですが、SNSの投稿やメッセージの送受信には問題ありません。
SIMカードについては、空港到着ロビーにVodafone、Orange、Etisalatの3大キャリアのショップがあり、旅行者向けのSIMカードを購入できます。パスポートの提示が必要で、価格は300〜500EGP(約1,200〜2,000円)で7〜14日間のデータプラン付きです。設定もスタッフが行ってくれるため、言葉の壁があっても心配ありません。日本で事前にeSIMを購入しておく方法もあり、Airalo、Holafly、Ubigiなどのサービスが利用可能です。eSIMであれば到着前にセットアップが完了するため、空港に到着した瞬間からインターネットが使えます。
電源プラグはCタイプ(ヨーロッパタイプ、丸ピン2本)が標準です。日本から変換プラグを持参してください。電圧は220V/50Hzで、日本の100Vとは異なります。スマートフォンやノートPCの充電器はほとんどが100-240V対応なので問題ありませんが、日本から持参するドライヤーなどの家電製品には変圧器が必要な場合があります。ホテルによってはフロントで変換プラグの貸し出しを行っていますが、数に限りがあるため持参するのが確実です。
時差と通信タイミング
エジプトと日本の時差は7時間(日本が7時間先)です。夏時間は導入されていないため、年間を通じて同じ時差です。日本の家族や友人に連絡を取る場合、エジプトの午前中が日本の夕方にあたるため、このタイミングがお勧めです。LINEやWhatsAppなどのメッセージアプリはWi-Fi環境下で問題なく利用できます。
まとめ:シャルム・エル・シェイクが日本人旅行者に最適な理由
シャルム・エル・シェイクは、世界最高峰の珊瑚礁と海洋生物、壮大な砂漠の景観、そして数千年の歴史が織りなす文化遺産が一つの場所に凝縮された、まさに唯一無二のリゾート地です。モルディブのような美しい海を楽しみつつ、歴史探訪や砂漠冒険というプラスアルファの体験ができる点は、この地ならではの魅力といえるでしょう。
日本からのアクセスは乗り継ぎが必要ですが、ヨーロッパ経由で比較的スムーズに到着できます。物価は日本の半分以下で、特に食事や交通費はリーズナブルです。オールインクルーシブのリゾートを選べば、予算管理も容易です。10月から4月のベストシーズンは日本の寒い時期と重なるため、冬の避寒旅行としても最適です。
ダイビングやシュノーケリングの聖地として世界中から旅行者が訪れるこの地で、ラス・モハメッド国立公園の珊瑚礁に感動し、シナイ山のご来光に心打たれ、オールドマーケットの喧騒に異文化を感じる旅は、きっと一生の思い出になるはずです。安全で快適、そしてエキゾチックな非日常体験を求める日本人旅行者に、シャルム・エル・シェイクを自信を持ってお勧めします。
