について
モーリシャス完全旅行ガイド - インド洋の楽園を徹底解説
モーリシャスという名前を聞いて、どんなイメージが浮かびますか?透き通ったターコイズブルーの海、白い砂浜、豪華なリゾートホテル...確かにそれらは全て本当です。しかし、この小さな島国には、それ以上の魅力が詰まっています。私は過去10年間で5回モーリシャスを訪れ、延べ3ヶ月以上をこの島で過ごしてきました。観光客として、そしてときには地元の人々と同じように生活しながら、この島の本当の姿を見てきました。このガイドでは、ガイドブックには載っていない本当のモーリシャスをお伝えします。
1. モーリシャスに行く理由
世界屈指のビーチリゾート
モーリシャスのビーチが特別な理由は、その多様性にあります。島の周囲をぐるりと囲むサンゴ礁が、穏やかなラグーンを形成しています。このラグーンのおかげで、波が穏やかで、小さなお子様連れの家族でも安心して泳ぐことができます。北部のグランベイは賑やかなビーチタウンの雰囲気、西部のフリック・アン・フラック・ビーチは地元の人々にも愛されるリラックスした雰囲気、南西部のル・モーン・ブラバンは世界遺産の山を背景にした絶景ビーチと、それぞれ異なる魅力を持っています。
日本のビーチと比較すると、水の透明度が段違いです。視界は平均して20メートル以上、良い日には30メートルを超えることもあります。海の色も、浅瀬のエメラルドグリーンから、深い場所のディープブルーまで、自然のグラデーションが美しく広がっています。これは、島を囲むサンゴ礁と、熱帯の強い日差しが生み出す奇跡的な光景です。
多文化が融合した独自の文化
モーリシャスは「文化のるつぼ」と呼ばれています。人口の約68%がインド系、27%がクレオール系(アフリカ系とヨーロッパ系の混血)、3%が中国系、2%がフランス系という構成です。この多様な民族が、争うことなく共存しているのは世界的に見ても珍しいことです。
街を歩けば、ヒンドゥー教の寺院、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、中国の仏教寺院が隣り合って建っています。祝日も多様で、ヒンドゥー教のディワリ、イスラム教のイード、中国の春節、キリスト教のクリスマスがすべて国の祝日として認められています。この宗教的寛容さは、旅行者にとっても心地よい雰囲気を生み出しています。
料理文化にもこの多様性が反映されています。インド料理、中華料理、フランス料理、クレオール料理が融合し、モーリシャス独自の「フュージョン料理」が生まれました。カレーにフランスのテクニックが加わり、中華料理にクレオールのスパイスが効いている。こんなユニークな料理体験ができるのは、モーリシャスだけです。
安全で治安が良い
日本人旅行者にとって、治安の良さは重要なポイントです。モーリシャスは、アフリカ大陸で最も治安が良い国の一つとして知られています。世界平和度指数(Global Peace Index)では、常にアフリカでトップ3に入っています。夜に女性が一人で歩いても、特に危険を感じることはありません(もちろん、基本的な注意は必要ですが)。
この安全性は、政治的安定性にも支えられています。モーリシャスは1968年の独立以来、民主主義を維持し、平和的な政権交代を繰り返してきました。アフリカでは珍しく、クーデターや内戦を経験していない国です。経済的にも比較的豊かで、一人当たりGDPはアフリカで最も高い部類に入ります。貧困による犯罪が少ないことも、治安の良さにつながっています。
日本からのアクセスが意外と良い
モーリシャスは遠い島というイメージがありますが、実際のアクセスは思ったほど悪くありません。シンガポール経由、ドバイ経由、パリ経由など、複数のルートがあります。最短ルートはシンガポール経由で、乗り継ぎ時間を含めて約16〜18時間。ドバイ経由も同程度の所要時間で到着できます。
直行便がないことをデメリットと感じる方もいるかもしれませんが、逆にこれを活かして、シンガポールやドバイで1〜2泊のストップオーバーを楽しむこともできます。長いフライトを分割することで、時差ボケの軽減にもなります。モーリシャスと日本の時差は5時間(日本が5時間進んでいる)なので、時差ボケは比較的軽く済みます。
英語が通じる
モーリシャスの公用語は英語です。実際の日常会話ではクレオール語(フランス語をベースにした現地語)やフランス語が使われることが多いですが、観光業に携わる人々は全員英語を話します。ホテル、レストラン、タクシー、ツアーガイドなど、旅行中に接する人々とのコミュニケーションに困ることはありません。
特に高級ホテルでは、スタッフの英語力は非常に高く、複雑なリクエストにも対応してくれます。一部の高級リゾートでは日本語を話すスタッフがいることもあります。また、看板やメニューは英語とフランス語の両方で書かれていることが多く、読解に困ることはありません。
ユニークな自然と野生動物
モーリシャスには、ここでしか見られない独自の自然があります。最も有名なのは七色の大地(Seven Coloured Earths)。火山活動によって生まれた、7つの異なる色の砂が層を成す不思議な景観です。赤、茶色、紫、青、緑、黄色、オレンジの砂が、自然のままに存在しています。人工的に混ぜても、時間が経つと自然に分離するという神秘的な性質を持っています。
また、モーリシャスは絶滅したドードー鳥の故郷としても知られています。17世紀にオランダ人が持ち込んだ外来種によって絶滅してしまいましたが、今でもドードーはモーリシャスの国のシンボルとして大切にされています。博物館では、ドードーの骨格標本や復元模型を見ることができます。
現在も島には、アルダブラゾウガメ(巨大な陸亀)、モーリシャスケストレル(固有種の猛禽類)、ピンクパジョン(世界で最も希少な鳩の一種)など、貴重な野生動物が生息しています。カジュアリナス自然保護区やブラックリバー渓谷国立公園では、これらの動物を観察することができます。
ハネムーンに最適
モーリシャスは、世界的に人気のハネムーン先です。その理由は、ロマンチックな雰囲気、プライバシーを重視したリゾート、そしてカップル向けのアクティビティが充実していることです。多くの高級リゾートでは、プライベートヴィラ、専用プール、カップルスパ、プライベートビーチディナーなど、新婚カップル向けの特別なサービスを提供しています。
日本人カップルにとっては、治安の良さ、サービスの質の高さ、清潔さという点でも安心できます。モルディブと比較されることが多いですが、モーリシャスの方がアクティビティの選択肢が多く、島内観光も楽しめるため、アクティブなカップルにおすすめです。また、挙式を行うことも可能で、ビーチウェディングやガーデンウェディングなど、様々なスタイルを選ぶことができます。
2. モーリシャスの地域
北部地域 - 賑やかなリゾートエリア
北部は、モーリシャスで最も観光開発が進んだエリアです。中心となるのはグランベイ(Grand Baie)。ここには、レストラン、バー、ナイトクラブ、ショッピングモールが集中しており、夜遊びを楽しみたい若い旅行者に人気です。ビーチ沿いにはカフェやレストランが並び、サンセットを眺めながらカクテルを楽しむことができます。
グランベイのビーチ自体は、正直なところ、島で最も美しいとは言えません。観光客が多く、水上バイクやボートの往来も激しいです。しかし、ここを拠点にすれば、北部の他のビーチへのアクセスが便利です。例えば、ペレイベール・ビーチ(Pereybere Beach)は、グランベイから車で5分。グランベイよりも静かで、シュノーケリングに適した透明な海が広がっています。
北部で絶対に訪れるべきスポットは、キャップ・マルーロー(Cap Malheureux)です。赤い屋根の教会が海を背景に立つ、モーリシャスで最も写真映えする場所の一つです。特に朝の光の中で撮影すると、絵葉書のような美しい写真が撮れます。教会自体は現役で使われているので、日曜日のミサ中は見学を控えましょう。
北部にはゴルフコースも複数あり、ゴルフ好きにはたまらないエリアです。モン・ショワジー・ゴルフクラブ、イル・オ・セルフ・ゴルフクラブなど、国際水準のコースでプレーできます。グリーンフィーは1ラウンド100〜200ユーロ程度。日本のゴルフ場と比べると、むしろリーズナブルな価格設定です。
北部の宿泊施設は、幅広い予算に対応しています。超高級リゾートのロイヤル・パーム・ボーマナージュから、中級ホテル、ゲストハウス、Airbnbまで選択肢が豊富です。ハネムーナーよりも、アクティブに観光を楽しみたい旅行者、グループ旅行、ファミリー旅行に向いているエリアです。
西部地域 - ローカル色豊かなエリア
西部は、観光客と地元住民が共存するエリアです。フリック・アン・フラック・ビーチ(Flic en Flac)は、週末になると地元の家族連れで賑わいます。平日は比較的静かで、ロングステイの旅行者に人気があります。ビーチ沿いには手頃な価格のレストランやカフェが並び、新鮮なシーフードを地元価格で楽しめます。
フリック・アン・フラックの魅力は、長いビーチと美しいサンセットです。島の西海岸に位置するため、太陽が海に沈む瞬間を毎日見ることができます。特に、乾季(5月〜11月)のサンセットは息をのむほど美しく、空がオレンジ、ピンク、紫に染まります。ビーチにはベンチが設置されており、地元の人々と一緒にサンセットを眺める穏やかな時間を過ごせます。
西部には、カジュアリナス自然保護区(Casela Nature Parks)があります。ここでは、ライオンと一緒に歩く「ウォーク・ウィズ・ライオンズ」という体験ができます。若いライオン(約2歳)と一緒に園内を歩くという、スリリングな体験です。安全対策は十分に取られていますが、それでも野生動物との近距離での接触は心臓が高鳴ります。この体験は事前予約必須で、料金は約150ユーロです。
タマリン(Tamarin)は、サーファーに人気のスポットです。モーリシャスの大部分はサンゴ礁に囲まれているため波が立ちにくいですが、タマリン湾は地形的に波が入りやすく、サーフィンに適しています。ただし、サンゴ礁の切れ目を通って波が入ってくるため、初心者には難しいポイントです。経験者向けと考えてください。
西部で見逃せないのが、ドルフィンウォッチングです。タマリン湾には、野生のイルカが生息しており、朝の時間帯にボートで沖に出ると、高確率でイルカに出会えます。運が良ければ、一緒に泳ぐこともできます。ツアーは朝6時頃に出発し、2〜3時間のプログラムが一般的です。料金は1人50〜80ユーロ程度。イルカとの遭遇率は80%以上と言われていますが、自然相手なので保証はありません。
南西部地域 - 世界遺産と絶景の宝庫
南西部は、モーリシャスで最も美しい景観が広がるエリアです。ル・モーン・ブラバン(Le Morne Brabant)は、2008年にユネスコ世界遺産に登録された山です。高さ556メートルの岩山は、かつて逃亡した奴隷たちが隠れ住んでいた場所で、奴隷制度の歴史を今に伝える重要な文化遺産です。
ル・モーンの麓には、モーリシャスで最も美しいビーチの一つがあります。ターコイズブルーの海と、ドラマチックな岩山のコントラストは、まさに絶景です。このエリアは風が強いことでも知られ、カイトサーフィンのメッカとなっています。世界中からカイトサーファーが集まり、カラフルなカイトが空を舞う光景は壮観です。風が苦手な方は、ビーチの東側の方が穏やかです。
南西部には、七色の大地(Seven Coloured Earths)とシャマレル滝(Chamarel Waterfall)があります。七色の大地は、火山活動によって生まれた奇跡の景観です。赤、茶色、紫、青、緑、黄色、オレンジの7色の砂丘が広がり、地球上で他に類を見ない光景を見ることができます。入場料は350ルピー(約1,000円)。朝早い時間帯に訪れると、光の角度が良く、色がより鮮やかに見えます。
シャマレル滝は、落差約100メートルのモーリシャス最大の滝です。七色の大地と同じ敷地内にあるため、一緒に見学できます。滝壺まで降りることはできませんが、展望台からの眺めは十分に迫力があります。雨季(12月〜4月)は水量が増し、より壮大な姿を見せてくれます。
このエリアには、ブラックリバー渓谷国立公園(Black River Gorges National Park)もあります。モーリシャス唯一の国立公園で、島の面積の約3.5%を占めています。固有種の植物や鳥類が生息しており、ハイキングトレイルが整備されています。最も人気のあるトレイルは、マカベ・フォレスト・トレイル(約14km、所要時間4〜5時間)ですが、短いトレイルもあります。入場は無料です。
南部地域 - 手つかずの自然
南部は、モーリシャスで最も観光開発が遅れているエリアです。言い換えれば、最も自然が残っているエリアでもあります。荒々しい海岸線、起伏のある地形、小さな漁村など、素朴なモーリシャスの姿を見ることができます。
ブルー・ベイ(Blue Bay)は、南部で最も人気のあるビーチです。その名の通り、青い海が美しく、マリンパークに指定されているため、サンゴ礁の保存状態が良好です。グラスボトムボート(底がガラス張りのボート)で、海中のサンゴや熱帯魚を見ることができます。料金は1人500〜800ルピー(約1,500〜2,500円)程度。シュノーケリングもおすすめです。
マエブール(Mahebourg)は、南部の中心となる町です。歴史的な港町で、オランダ統治時代、フランス統治時代、イギリス統治時代の建物が残っています。マエブール歴史博物館(National History Museum)では、モーリシャスの歴史を学ぶことができます。入場料は無料。月曜日は休館です。
南部の海岸線をドライブすると、グリ・グリ(Gris Gris)という断崖絶壁に到達します。ここはサンゴ礁がなく、インド洋の荒波が直接崖に打ち付けます。モーリシャスの穏やかなラグーンとは全く異なる、ダイナミックな光景です。崖の上には遊歩道が整備されており、安全に景色を楽しめます。ただし、崖から海に降りることは危険なので絶対にやめてください。
南部は宿泊施設が少ないため、日帰りツアーで訪れる旅行者が多いです。しかし、静かな環境を好む方には、南部での滞在をおすすめします。シャンドマール(Chemin Grenier)やスーイヤック(Souillac)には、小規模なゲストハウスやブティックホテルがあります。観光客が少ない分、地元の人々との交流を楽しめます。
東部地域 - 高級リゾートとビーチ
東部は、モーリシャスで最も高級なリゾートが集中するエリアです。ベル・マール(Belle Mare)のビーチは、白い砂浜が4キロメートル以上続き、島で最も美しいビーチの一つと評されています。ワン&オンリー・ル・サンジェラン、シャングリ・ラ・ル・トゥエソック、フォーシーズンズ・リゾートなど、世界的に有名な高級リゾートがここにあります。
東部のビーチは、朝が最も美しいです。太陽が昇る方向に面しているため、朝日に照らされた海はまさに絶景です。一方、午後になると逆光になり、海の色がやや暗く見えます。写真撮影を重視する方は、午前中にビーチを訪れることをおすすめします。
イル・オ・セルフ(Ile aux Cerfs)は、東部沖に浮かぶ小島です。モーリシャスで最も人気のある観光スポットの一つで、日帰りツアーで多くの観光客が訪れます。白い砂浜、透明な海、水上アクティビティが楽しめます。ボートでの所要時間は約15分。ツアー料金は昼食付きで1,500〜3,000ルピー(約4,500〜9,000円)程度です。
ただし、正直に言うと、イル・オ・セルフは観光客が多すぎて、私個人的にはあまりおすすめしません。特に週末や祝日は、ビーチが非常に混雑します。静かなビーチを求めるなら、本島のビーチの方が良いでしょう。ただし、パラセーリングや水上スキーなど、アクティビティを楽しみたい方には便利な場所です。
東部には、ゴルフの名門コース「イル・オ・セルフ・ゴルフクラブ」があります。ベルンハルト・ランガーが設計したこのコースは、海沿いのホールが多く、景観の美しさでは世界トップクラスです。グリーンフィーは1ラウンド180ユーロ程度(宿泊ゲストは割引あり)。
中部地域 - 高原の涼しさと歴史
中部は、モーリシャスの高原地帯です。標高が高い分、海岸部よりも気温が2〜3度低く、過ごしやすい気候です。植民地時代には、暑さを逃れるためにイギリス人がこのエリアに住んでいました。その名残で、コロニアル様式の建物が今も残っています。
キュルピップ(Curepipe)は、中部で最大の町です。ショッピングモールや市場があり、地元の人々の日常生活を垣間見ることができます。キュルピップには、絶滅した火山の火口跡「トルーオ・セルフ」(Trou aux Cerfs)があります。直径約300メートル、深さ約80メートルの火口は、現在は緑に覆われています。火口の周囲には遊歩道が整備されており、約30分で一周できます。晴れた日には、島の大部分を見渡せる絶景ポイントです。
中部には、パンプルムース植物園(Sir Seewoosagur Ramgoolam Botanic Garden)があります。1770年に設立された、世界で最も古い植物園の一つです。園内には、巨大なオオオニバス(直径2メートルを超える葉を持つ水連)、ボトルヤシ、トラベラーズパームなど、珍しい植物が植えられています。入場料は200ルピー(約600円)。ガイド付きツアーもあります(別料金)。
ユーレカハウス(Eureka House)は、1830年代に建てられたクレオール様式の邸宅です。現在は博物館として公開されており、植民地時代の生活様式を知ることができます。109の扉と窓を持つこの邸宅は、当時のモーリシャスで最も大きな私邸でした。入場料は300ルピー(約900円)。レストランも併設されており、クレオール料理のランチを楽しめます。
中部は、日帰り観光で訪れることがほとんどですが、ゴルフや乗馬を目的とした滞在にも適しています。ジムカーナ・クラブ・モーリシャスは、100年以上の歴史を持つ由緒あるゴルフクラブで、地元の上流階級の社交場となっています。
ポートルイス - 首都の魅力
ポートルイス(Port Louis)は、モーリシャスの首都です。人口約15万人の小さな都市ですが、ビジネス、行政、文化の中心地として機能しています。高級リゾートで過ごす旅行者の中には、首都を訪れない人もいますが、それはもったいないことです。ポートルイスには、モーリシャスの本当の姿を見ることができます。
ポートルイス中央市場(Central Market)は、必ず訪れるべきスポットです。1828年に設立されたこの市場は、モーリシャスの食文化を知る絶好の場所です。野菜、果物、スパイス、ハーブ、肉、魚などが所狭しと並んでいます。地元の人々が買い物をする姿を眺めるだけでも楽しいですが、ぜひ屋台でストリートフードを試してみてください。ドール・プリ(揚げた豆のスナック)、ガトー・ピマン(唐辛子入りの揚げ物)、アルーダ(インド風パンケーキ)など、どれも100〜200ルピー(約300〜600円)程度で楽しめます。
コーダン・ウォーターフロント(Caudan Waterfront)は、港に面した再開発エリアです。ショッピングモール、映画館、カジノ、レストラン、博物館が集まっており、地元の人々のデートスポットにもなっています。ブルー・ペニー博物館(Blue Penny Museum)では、世界で最も貴重な切手の一つ「ブルー・ペニー」を見ることができます。入場料は250ルピー(約750円)。
チャイナタウンは、ポートルイスの一角にあります。19世紀に中国から移住した人々の子孫が住む地区で、漢字の看板、中国寺院、中華料理店が並んでいます。旧正月の時期には、ドラゴンダンスや花火で盛大に祝われます。
ポートルイスでの買い物には、ポートルイス・クラフト・マーケットがおすすめです。モデル船(モーリシャスの伝統工芸品)、ドードーのぬいぐるみ、バニラ、ラム酒など、お土産に適した商品が揃っています。値段は交渉制なので、最初に提示された価格の50〜70%を目安に交渉しましょう。
ポートルイスは平日に訪れることをおすすめします。土曜日の午後と日曜日は、多くの店が閉まっています。また、昼間は非常に暑いため、朝か夕方に訪れるのがベストです。リゾートホテルから首都への日帰りツアーもありますが、タクシーをチャーターして自由に回る方が効率的です。
3. モーリシャスの島々
イル・オ・セルフ(Ile aux Cerfs)
イル・オ・セルフは、モーリシャス本島の東海岸沖に浮かぶ小島です。フランス語で「鹿の島」という意味ですが、現在は鹿はいません。かつてオランダ人が持ち込んだ鹿が生息していたことに由来する名前です。
島へのアクセスは、トルー・ドー・ドゥース(Trou d'Eau Douce)からボートで約15分です。スピードボート、カタマラン、帆船など、様々なタイプのボートが運航しています。日帰りツアーの場合、午前中に出発し、昼食付きで午後4時頃に戻るスケジュールが一般的です。料金は1,500〜3,000ルピー(約4,500〜9,000円)程度。豪華なカタマランクルーズを選ぶと、5,000ルピー(約15,000円)以上になることもあります。
島には、白い砂浜と透明な海が広がっています。水上アクティビティが充実しており、パラセーリング、水上スキー、バナナボート、シーカヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)などを楽しめます。アクティビティの料金は、パラセーリングが約2,000ルピー(約6,000円)、バナナボートが約500ルピー(約1,500円)程度です。
島には、ベルンハルト・ランガー設計のゴルフコースがあります。18ホールのチャンピオンシップコースで、海沿いのホールが多く、景観の美しさでは世界でもトップクラスです。グリーンフィーは約180ユーロ。クラブやシューズのレンタルも可能です。
正直な感想として、イル・オ・セルフは観光客が非常に多いです。特に週末や祝日、クルーズ船が寄港する日は、ビーチが人で溢れかえります。静かなビーチを求めるなら、本島のビーチの方がおすすめです。しかし、水上アクティビティを楽しみたい方、ゴルフを楽しみたい方には価値のある訪問先です。
イル・オ・エグレット(Ile aux Aigrettes)
イル・オ・エグレットは、マエブール沖に浮かぶ小さな島です。面積わずか26ヘクタールの島全体が自然保護区に指定されており、モーリシャス固有種の保全活動が行われています。
この島には、絶滅危惧種のピンクパジョン、モーリシャスフォディ(固有種の小鳥)、アルダブラゾウガメなどが生息しています。また、モーリシャス固有の植物の保全・再生も行われています。ドードーが生息していた時代のモーリシャスの自然を復元する試みが続いています。
島への訪問は、モーリシャス・ワイルドライフ・ファウンデーション(MWF)が主催するガイドツアーのみで可能です。ツアーは1日に数回催行され、所要時間は約2時間。料金は1,500ルピー(約4,500円)程度。事前予約が必要です。自然保護に関心のある方、野生動物が好きな方には、非常に価値のある体験です。
イル・プラット(Ile Plate)とイロ・ガブリエル(Ilot Gabriel)
本島の北端、キャップ・マルーローの沖に浮かぶ2つの小島です。グランベイやペレイベールからボートツアーが出ています。所要時間は片道約45分〜1時間。日帰りツアーの料金は1,500〜2,500ルピー(約4,500〜7,500円)程度。
イル・プラットには灯台があり、イロ・ガブリエルには美しいビーチがあります。両島ともに無人島で、手つかずの自然が残っています。シュノーケリング、ビーチでのんびり、バーベキューランチというのが典型的なツアー内容です。イル・オ・セルフよりも観光客が少なく、プライベート感があります。
ロドリゲス島(Rodrigues Island)
ロドリゲス島は、モーリシャス本島から東へ約560キロメートルに位置する島です。行政的にはモーリシャスの一部ですが、独自の文化と雰囲気を持っています。モーリシャス本島が「開発されすぎた」と感じる旅行者には、ロドリゲス島がおすすめです。
島へのアクセスは、飛行機またはフェリーです。エア・モーリシャスが毎日数便を運航しており、所要時間は約1時間30分。往復の航空券は200〜300ユーロ程度です。フェリー(モーリシャス・プライド号)は月に1〜2回運航しており、所要時間は約36時間。料金は片道3,000〜5,000ルピー(約9,000〜15,000円)程度。時間に余裕があれば、フェリーでの船旅も良い体験になります。
ロドリゲス島の魅力は、素朴な自然と人々の温かさです。人口約4万人の小さな島で、観光開発が進んでいないため、50年前のモーリシャスの姿を見ることができると言われています。主な産業は農業と漁業で、地元で採れたオクトパス(タコ)料理が名物です。
島内の見どころとしては、タスマン洞窟(Caverne Patate)、カビンヌ山のハイキング、フランソワ・レグ・ジャイアント・トータス保護区などがあります。ビーチは、本島ほど整備されていませんが、人が少なく静かです。シュノーケリングやダイビングのポイントも多数あります。
滞在日数は、最低でも2〜3泊をおすすめします。島の雰囲気をゆっくり味わうなら、4〜5泊あると理想的です。宿泊施設は、小規模なゲストハウスやファミリーホテルが中心で、高級リゾートはほとんどありません。これも島の魅力の一つです。
コワン・ド・ミール(Coin de Mire)
キャップ・マルーローの沖、約8キロメートルに浮かぶ無人島です。グランベイやペレイベールからボートで約30分。島は上陸禁止ですが、周囲の海はダイビングとシュノーケリングのスポットとして人気があります。
この島の周囲の海中には、様々な魚、サメ、エイ、ウミガメなどが生息しています。特にダイビングポイントとして有名で、水深10〜30メートルの範囲に複数のサイトがあります。透明度が高く、カラフルなサンゴ礁と熱帯魚を見ることができます。
島自体は、切り立った岩山で覆われており、遠くから見ると銃の照準器(coin de mire)に似ていることからこの名前がついたと言われています。グランベイのビーチからも、この特徴的な形を見ることができます。
4. ベストシーズン
気候の概要
モーリシャスは南半球に位置するため、日本とは季節が逆です。12月〜4月が夏(雨季)、5月〜11月が冬(乾季)となります。ただし、「冬」といっても気温は20度以上あり、十分に暖かいです。
年間を通じて訪問可能ですが、目的によって最適な時期が異なります。以下に詳しく解説します。
乾季(5月〜11月)- ベストシーズン
一般的にベストシーズンとされるのは、乾季の5月〜11月です。この時期は雨が少なく、湿度も低いため、過ごしやすい気候です。気温は日中25〜28度、夜は18〜22度程度。海水温は23〜25度で、少し冷たく感じることもあります。
特に6月〜9月は、カイトサーフィンのシーズンです。南東からの貿易風が安定して吹くため、ル・モーン周辺には世界中からカイトサーファーが集まります。一方、この風が強い時期は、ビーチでのんびり過ごすには不向きな日もあります。
ダイビングのベストシーズンも乾季です。透明度が高く、海が穏やかな日が多いため、初心者でも楽しめます。ただし、9月〜11月はクジラの回遊シーズンで、ホエールウォッチングも楽しめます。
雨季(12月〜4月)- オフシーズンだが魅力あり
雨季は、オフシーズンとして避けられがちですが、必ずしも悪い時期ではありません。雨は1日中降り続くことは稀で、スコールのように短時間で止むことが多いです。降った後は、虹が出ることも珍しくありません。
気温は日中28〜33度、夜も25度以上あり、暑い日が続きます。海水温は27〜29度と暖かく、長時間泳いでも寒さを感じません。ビーチリゾートを楽しむには、実は良い時期とも言えます。
1月〜3月はサイクロン(熱帯低気圧)のリスクがある時期です。モーリシャスを直撃するサイクロンは数年に1度程度ですが、遠くを通過するだけでも、強風や大雨の影響を受けることがあります。この時期に訪問する場合は、天気予報をこまめにチェックし、フレキシブルな予定を組むことをおすすめします。
雨季のメリットは、ホテル料金が安くなることです。乾季の30〜50%オフになることも珍しくありません。観光客も少ないため、混雑を避けてゆっくり過ごしたい方にはおすすめです。
シーズン別のアクティビティ適性
ビーチとスイミング:年中可能。夏(12月〜4月)の方が海水温が高く、快適です。
シュノーケリング:年中可能。乾季(5月〜11月)の方が透明度が高いです。
ダイビング:年中可能。乾季(5月〜11月)がベスト。9月〜11月はクジラも見られます。
カイトサーフィン:6月〜9月がベスト。安定した風が吹きます。
サーフィン:5月〜8月がベスト。波が高くなります。
ハイキング:乾季(5月〜11月)がベスト。特に5月〜6月は気温も穏やかで最適です。
ホエールウォッチング:9月〜11月。ザトウクジラの回遊シーズンです。
ドルフィンウォッチング:年中可能。特に6月〜10月は遭遇率が高いです。
混雑状況と料金
最も混雑するのは、12月下旬〜1月上旬(クリスマス・年末年始)と、7月〜8月(ヨーロッパの夏休み)です。この時期は、ホテル料金が最も高くなり、人気のホテルは数ヶ月前から満室になります。
穴場の時期は、5月〜6月と9月〜10月です。乾季でありながら、ピークシーズンを外れているため、料金が比較的リーズナブルで、観光客も少なめです。天候も安定しており、すべてのアクティビティを楽しめます。
5. アクセス方法
日本からの航空ルート
モーリシャスへの直行便は、残念ながら日本からは運航していません。必ずどこかで乗り継ぐ必要があります。主な経由地は以下の通りです。
シンガポール経由(シンガポール航空):日本からシンガポールまで約7時間、シンガポールからモーリシャスまで約8時間。乗り継ぎ時間を含めて、最短で約16〜18時間。シンガポール航空はサービスの質が高く、日本語対応も充実しています。
ドバイ経由(エミレーツ航空):日本からドバイまで約11時間、ドバイからモーリシャスまで約6時間。乗り継ぎ時間を含めて、約18〜20時間。ドバイ空港は設備が充実しており、乗り継ぎ時間が長くても快適に過ごせます。
パリ経由(エールフランス):日本からパリまで約12時間、パリからモーリシャスまで約11時間。乗り継ぎ時間を含めて、約25〜28時間。所要時間は長いですが、パリでストップオーバーを楽しむこともできます。
香港経由(キャセイパシフィック+モーリシャス航空):日本から香港まで約4〜5時間、香港からモーリシャスまで約10時間。乗り継ぎ時間を含めて、約17〜20時間。
航空券の料金と予約のコツ
往復の航空券料金は、時期やルートによって大きく異なります。エコノミークラスの目安として、オフシーズン(雨季)で12〜18万円、ピークシーズン(乾季・年末年始)で18〜30万円程度です。ビジネスクラスは40〜80万円程度。
航空券を安く購入するコツとしては、以下があります。
早期予約:3〜6ヶ月前に予約すると、比較的安い運賃が見つかります。
平日発着:火曜日・水曜日発着が最も安い傾向があります。
オフシーズン:1月下旬〜3月、10月〜11月は料金が下がります。
航空会社のセール:エミレーツやシンガポール航空は、定期的にセールを実施しています。メールマガジンに登録しておくと、情報を入手できます。
マイレージ利用:ANAやJALのマイルをスターアライアンス・ワンワールド加盟の航空会社で利用することも可能です。
空港から市内・リゾートへ
サー・シウサグル・ラームグーラム国際空港(MRU)は、島の南東部に位置しています。空港から各エリアへの移動手段と所要時間は以下の通りです。
タクシー:空港ビルを出ると、タクシー乗り場があります。料金は固定制で、目的地によって異なります。ポートルイスまで約1,200ルピー(約3,600円)、グランベイまで約2,000ルピー(約6,000円)、フリック・アン・フラックまで約1,500ルピー(約4,500円)、ベル・マールまで約800ルピー(約2,400円)。所要時間は、交通状況によって45分〜1時間30分程度。
ホテル送迎:高級リゾートに宿泊する場合は、ホテルの送迎サービスを利用できます。多くの場合、有料(50〜100ユーロ程度)ですが、一部のホテルでは無料で提供しています。予約時に確認しましょう。
レンタカー:空港ビル内に複数のレンタカー会社があります。事前にオンラインで予約しておくと、到着後すぐに車を受け取れます。1日の料金は、小型車で30〜50ユーロ程度。国際運転免許証が必要です。
バス:最も安い移動手段ですが、空港からの直通バスはありません。一度マエブールまでバスで移動し、そこから乗り換える必要があります。重い荷物がある場合は不便なので、おすすめしません。
入国手続きとビザ
日本国籍の方は、観光目的であれば90日以内の滞在にビザは不要です。入国時に必要な書類は、6ヶ月以上有効なパスポート、往復の航空券(または第三国への航空券)、宿泊先の情報です。入国カードの記入は不要になりました(2024年以降)。
入国審査は比較的スムーズで、通常は15〜30分程度で通過できます。質問されることは稀ですが、滞在日数、宿泊先、訪問目的などを聞かれる場合があります。英語で簡単に答えられるように準備しておきましょう。
税関では、タバコ200本、酒類2リットルまでが免税で持ち込み可能です。肉製品、乳製品、果物、野菜の持ち込みは禁止されています。特に日本からのお土産として持っていきがちな和菓子(あんこ入り)や乾物には注意が必要です。
6. 島内の交通
レンタカー
モーリシャスを自由に観光するなら、レンタカーが最も便利です。島の面積は約2,040平方キロメートル(東京都とほぼ同じ)と小さいため、車があれば1日で島を一周することも可能です。
モーリシャスの道路は左側通行で、日本と同じです。元イギリス植民地だったため、このシステムが採用されています。日本人ドライバーにとっては、馴染みやすい環境です。
レンタカーの料金は、小型車(トヨタ・ヴィッツ、スズキ・スイフトなど)で1日30〜50ユーロ、中型車(トヨタ・カローラなど)で50〜80ユーロ程度です。保険(CDW)込みの料金かどうかを確認しましょう。ガソリン代は1リットル約60ルピー(約180円)で、日本より少し高めです。
主なレンタカー会社は、Hertz、Avis、Budget、Europcar、地元のレンタカー会社などがあります。国際的な会社は料金が高めですが、車両の品質と保険が充実しています。地元の会社は安いですが、車の状態やサービスにばらつきがあります。
運転時の注意点として、主要道路の状態は良好ですが、田舎道や山道は狭くて曲がりくねっていることがあります。また、道路標識が少ない場所もあるため、Google MapsやMaps.meなどのナビアプリを活用することをおすすめします。スピード違反の取り締まりは厳しく、市街地は40km/h、郊外は80km/hが制限速度です。
タクシー
タクシーは、空港や観光地、ホテル周辺で簡単に見つけることができます。料金はメーター制ではなく、交渉制です。乗車前に必ず料金を確認しましょう。
目安の料金として、グランベイからポートルイスまで約1,000ルピー(約3,000円)、フリック・アン・フラックからル・モーンまで約800ルピー(約2,400円)程度です。観光名所を回る半日ツアーを頼むと、2,500〜4,000ルピー(約7,500〜12,000円)程度になります。
タクシードライバーの多くは英語を話し、観光ガイドを兼ねていることもあります。良いドライバーに当たると、ガイドブックに載っていない穴場を教えてもらえることも。ホテルのコンシェルジュに信頼できるドライバーを紹介してもらうのがおすすめです。
アプリタクシーとしては、「MyTaxi Mauritius」というアプリがあります。ただし、普及率は高くなく、地方では利用できないことが多いです。
バス
バスは、地元の人々の主な交通手段です。路線網は充実しており、主要な町や観光地を結んでいます。料金は非常に安く、どこまで乗っても最大40ルピー(約120円)程度です。
バスを利用するメリットは、料金の安さと、地元の人々の生活を垣間見られることです。車内では、クレオール語の会話が飛び交い、学生、会社員、買い物客など、様々な人々が乗り降りします。観光だけでなく、モーリシャスの日常を体験したい方にはおすすめです。
デメリットとしては、時刻表通りに来ないことが多く、特に日曜日は本数が激減します。エアコンがない車両がほとんどで、暑い日は汗だくになります。また、荷物が多い場合は不便です。
主要ルートとしては、ポートルイス〜グランベイ、ポートルイス〜キュルピップ、ポートルイス〜マエブールなどがあります。バスターミナルはポートルイスのイミグレーション・スクエアにあり、ここからほとんどの路線が発着しています。
ホテルシャトル
多くの高級リゾートは、主要な観光地や町へのシャトルバスを運行しています。無料または有料(500〜1,000ルピー程度)で利用できます。目的地が限られますが、移動手段として便利です。
例えば、グランベイやポートルイスへの定期シャトルを運行しているホテルが多いです。買い物や外食に便利です。スケジュールはホテルによって異なるため、チェックイン時に確認しましょう。
自転車
平坦な海岸沿いのエリアでは、自転車でのサイクリングも楽しめます。ベル・マールやフリック・アン・フラックなど、ビーチ沿いに自転車レンタル店があります。1日のレンタル料金は200〜500ルピー(約600〜1,500円)程度。
ただし、内陸部は起伏が激しく、道路も狭いため、自転車での移動は大変です。また、モーリシャスのドライバーは自転車への配慮が必ずしも十分ではないため、交通量の多い道路での走行には注意が必要です。
7. 文化とマナー
多文化社会の理解
モーリシャスは、インド系、クレオール系、中国系、フランス系など、多様な民族が共存する社会です。この多様性を理解し、尊重することが、旅行をより楽しいものにします。
インド系住民(人口の約68%)は、ヒンドゥー教徒が多数を占めますが、イスラム教徒も含まれます。寺院を訪れる際は、露出の多い服装は避け、靴を脱いで入場します。寺院内での写真撮影は、許可を得てから行いましょう。
クレオール系住民は、主にキリスト教(カトリック)を信仰しています。教会は日曜日に礼拝が行われ、観光客も歓迎されますが、静かに見学しましょう。
中国系住民のコミュニティは、ポートルイスのチャイナタウンを中心に広がっています。旧正月には盛大な祝賀行事が行われます。中国寺院では、線香を供えるのが一般的な参拝方法です。
言語
公用語は英語ですが、日常会話では主にクレオール語が使われます。クレオール語はフランス語をベースにした言語で、アフリカや東南アジアの言葉の影響も受けています。フランス語を話す人も多く、看板やメニューはフランス語で書かれていることが多いです。
観光業に携わる人々は、ほぼ全員が英語を話します。ホテル、レストラン、ツアー会社、タクシーなど、旅行中のコミュニケーションに困ることはありません。
簡単なクレオール語を覚えておくと、地元の人々との交流が楽しくなります。「Bonzour」(ボンジュー、こんにちは)、「Ki manyer?」(キマニエ、元気ですか?)、「Mersi」(メルシ、ありがとう)、「Orevwar」(オレヴワー、さようなら)などが基本的な挨拶です。
服装
モーリシャスはカジュアルな島国で、服装に厳格なルールはありません。リゾートやビーチでは、Tシャツ、短パン、サンダルが一般的です。ただし、以下の場所では適切な服装が求められます。
寺院・教会:肩と膝が隠れる服装が必要です。タンクトップやショートパンツは避けましょう。入口でストールやサロンを貸し出している場合もあります。
高級レストラン:スマートカジュアルが基本です。男性は襟付きシャツとズボン、女性はワンピースやブラウスが無難です。ビーチサンダルは避けましょう。
カジノ:長ズボンと襟付きシャツが必要です。ジーンズは可、ショートパンツは不可。
日中は紫外線が強いため、帽子、サングラス、日焼け止めは必須です。また、冷房が効きすぎている室内も多いので、薄手のカーディガンやストールがあると便利です。
チップ
モーリシャスでは、チップは義務ではありませんが、良いサービスを受けた場合は渡すのが一般的です。多くのレストランでは、請求書に10%のサービス料が含まれていますが、それに加えて5〜10%程度のチップを渡すこともあります。
目安として、レストランでは請求額の5〜10%、ホテルのポーターには50〜100ルピー(約150〜300円)/荷物1個、ハウスキーピングには50〜100ルピー/日、タクシードライバーにはおつりを切り上げる程度、ツアーガイドには200〜500ルピー/日といったところです。
チップは現金で渡すのが基本です。クレジットカードの請求額にチップを上乗せすることは、モーリシャスでは一般的ではありません。
写真撮影
風景や建物の写真撮影は基本的に自由ですが、人物を撮影する際は、必ず許可を得ましょう。特に、宗教的な儀式や行事の撮影は慎重に行う必要があります。
軍事施設、空港の内部、政府関連施設の撮影は禁止されています。また、一部のビーチや観光地では、ドローンの飛行が禁止されています。事前に確認しましょう。
時間感覚
モーリシャスは、「モーリシャスタイム」と呼ばれる、ゆったりとした時間感覚があります。約束の時間に遅れることは珍しくなく、「今から行く」と言って30分以上待たされることもあります。
旅行者としては、この時間感覚を理解し、イライラしないことが大切です。特にツアーやレストランの予約では、少し余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。一方、高級リゾートや国際的なレストランでは、時間通りに予約が守られることが多いです。
8. 安全情報
治安状況
モーリシャスは、アフリカで最も治安の良い国の一つです。暴力犯罪の発生率は低く、観光客が巻き込まれる重大事件は稀です。夜に外出しても、特に危険を感じることはありません。
ただし、完全に安全というわけではありません。スリや置き引きは、観光地や市場、バス車内などで発生することがあります。貴重品は常に身につけ、バッグのファスナーはしっかり閉めておきましょう。ビーチでは、荷物から目を離さないようにしてください。
夜間は、人通りの少ない場所や暗い路地を避けることをおすすめします。特にポートルイスの港周辺は、夜になると人通りが減るため、注意が必要です。
自然災害
サイクロン(熱帯低気圧)は、1月〜3月にリスクが高まります。モーリシャスを直撃するサイクロンは数年に1度程度ですが、遠くを通過するだけでも、強風や大雨の影響を受けることがあります。この時期に訪問する場合は、天気予報をこまめにチェックし、ホテルや航空会社の指示に従ってください。
サイクロン警報は4段階あります。クラス1は注意喚起、クラス2は学校・公共施設の閉鎖、クラス3は外出禁止、クラス4は最も危険な状態です。クラス3以上の警報が発令された場合は、ホテルの建物内にとどまり、外出しないでください。
海の安全
モーリシャスのラグーンは穏やかですが、サンゴ礁の外側は流れが強く、危険です。指定された遊泳区域で泳ぎ、赤い旗が立っている場合は泳がないでください。
シュノーケリングやダイビングの際は、サンゴを踏んだり触ったりしないように注意しましょう。サンゴは鋭く、切り傷を負うことがあります。また、ウミヘビ、ウニ、クラゲなどに触れないように気をつけてください。
ボートツアーに参加する際は、ライフジャケットを必ず着用しましょう。安全基準の低い業者もいるため、評判の良いツアー会社を選ぶことが大切です。
道路の安全
モーリシャスの交通事故は、比較的多いです。道路は狭く、カーブが多い場所もあります。運転する際は、スピードを控えめに、防衛運転を心がけてください。
歩行者としても、横断歩道が少なく、車が止まってくれるとは限らないため、道路を渡る際は左右をよく確認してください。
緊急連絡先
警察:999または112
救急車:114
消防:115
日本大使館(南アフリカ・プレトリア、モーリシャスを管轄):+27-12-452-1500
緊急時には、まずホテルのフロントに連絡することをおすすめします。ほとんどのホテルは、緊急時の対応マニュアルを持っています。
9. 健康と医療
予防接種
モーリシャスへの入国に、特定の予防接種は義務付けられていません。ただし、黄熱病汚染国(主にアフリカと南米の一部の国)からの渡航者は、黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)の提示が求められます。日本から直接渡航する場合は不要です。
推奨される予防接種としては、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフスなどがあります。これらは義務ではありませんが、途上国への旅行者として基本的な予防策です。渡航前にかかりつけ医に相談しましょう。
マラリアとデング熱
モーリシャスは、マラリアフリーの国です。予防薬の服用は必要ありません。これは、東アフリカやマダガスカルへの旅行と比較した場合の大きなメリットです。
デング熱は、稀に発生することがあります。蚊に刺されないよう、虫よけスプレーを使用し、長袖・長ズボンを着用することをおすすめします。特に雨季(12月〜4月)は蚊が多くなります。
水と食べ物
水道水は、基本的に飲料可能とされていますが、旅行者にはボトルウォーターの使用をおすすめします。ホテルや高級レストランでは、ボトルウォーターが提供されます。
食べ物は、衛生状態の良いレストランやホテルで食事をする限り、問題ありません。屋台料理を食べる場合は、火が通っているものを選び、生野菜や果物は避けるか、自分で皮をむいて食べましょう。
医療施設
モーリシャスの医療水準は、アフリカでは高い部類に入ります。公立病院は無料で利用できますが、設備や待ち時間の面で課題があります。旅行者には、私立病院やクリニックの利用をおすすめします。
主な私立病院としては、ポートルイスのアポロ・ブラムウェル病院(Apollo Bramwell Hospital)、キャトル・ボーヌのシティ・クリニック(City Clinic)などがあります。英語で対応可能で、海外旅行保険の直接請求にも対応しています。
薬局(Pharmacy)は、町の中に多数あります。一般的な薬は処方箋なしで購入できます。ただし、日本語の表示はないため、症状を英語で説明できるようにしておくか、日本から常備薬を持参することをおすすめします。
海外旅行保険
モーリシャス旅行には、海外旅行保険への加入を強くおすすめします。医療費、事故、盗難、旅行のキャンセルなど、様々なリスクをカバーできます。クレジットカード付帯の保険だけでは補償が不十分な場合があるため、別途保険に加入することを検討してください。
ダイビングやウォータースポーツを予定している場合は、それらのアクティビティがカバーされているかを確認しましょう。一般的な旅行保険では、一部のアドベンチャースポーツが除外されていることがあります。
10. お金と予算
通貨と両替
モーリシャスの通貨はモーリシャス・ルピー(MUR)です。2024年現在のレートは、1ルピー≒約3円、1円≒約0.33ルピー程度です(為替レートは変動しますので、渡航前に最新レートを確認してください)。
両替は、空港、銀行、両替所、ホテルで可能です。最も良いレートは銀行ですが、営業時間が限られています(平日9:00〜15:00頃)。両替所はレートがやや悪いですが、営業時間が長く便利です。ホテルでの両替は、緊急時以外はおすすめしません(レートが悪い)。
日本円からの両替は可能ですが、米ドルやユーロの方がレートが良い場合があります。出発前に日本で米ドルに両替しておき、現地でルピーに両替するという方法もあります。
クレジットカード
クレジットカードは、ホテル、高級レストラン、大型ショッピングモール、観光アクティビティなど、多くの場所で使用できます。VISA、Mastercardが最も広く受け入れられています。
JCBは、日本人観光客が多い一部のホテルや免税店で使用できますが、普及率は高くありません。JCBをメインカードにしている方は、VISAまたはMastercardも持参することをおすすめします。
American Expressは、高級ホテルや一部のレストランで使用できますが、手数料が高いため、受け入れを断られることもあります。
小さな商店、屋台、タクシー、地元の市場では、現金のみの取り扱いがほとんどです。ある程度の現金を常に持ち歩くことをおすすめします。
ATM
ATMは、空港、銀行、ショッピングモール、主要な観光地に設置されています。国際カード(VISAやMastercardのデビットカード、クレジットカード)で現金を引き出すことができます。1回の引き出し限度額は、カードとATMによって異なりますが、通常10,000〜20,000ルピー程度です。
ATM利用時の注意点として、詐欺被害を防ぐため、銀行の建物内にあるATMを優先して使用しましょう。また、暗証番号を入力する際は、周囲に人がいないか確認してください。
予算の目安
モーリシャス旅行の予算は、旅行スタイルによって大きく異なります。以下は1日あたりの目安です。
バックパッカー/節約旅行(ゲストハウス泊、ローカルフード中心):5,000〜10,000円/日
中級(3つ星ホテル、レストランでの食事):15,000〜25,000円/日
高級(4〜5つ星リゾート、良いレストラン):40,000〜80,000円/日
超高級(最高級リゾート、オールインクルーシブ):100,000円以上/日
この金額には、宿泊費、食費、交通費、アクティビティ費が含まれています。航空券は別途必要です。
物価の感覚
モーリシャスの物価は、観光地価格とローカル価格で大きく異なります。以下は目安です。
ボトルウォーター(500ml):30〜50ルピー(約90〜150円)
ローカルレストランでの食事:200〜400ルピー(約600〜1,200円)
観光地のレストランでの食事:800〜2,000ルピー(約2,400〜6,000円)
高級レストランのディナー:3,000〜8,000ルピー(約9,000〜24,000円)
ビール(バーで):100〜200ルピー(約300〜600円)
タクシー(10km程度):500〜800ルピー(約1,500〜2,400円)
シュノーケリングツアー:1,500〜3,000ルピー(約4,500〜9,000円)
ダイビング(1ダイブ):2,000〜3,500ルピー(約6,000〜10,500円)
11. モデルコース
7日間コース - 初めてのモーリシャス
初めてモーリシャスを訪れる方向けの、バランスの取れたコースです。ビーチリゾートでのリラックスと、主要な観光スポットの訪問を組み合わせています。
1日目:到着日
空港に到着後、ホテルへ移動。長いフライトの疲れを癒すため、この日はホテルでゆっくり過ごします。プールサイドでリラックスするか、ビーチを散歩しましょう。夕食はホテルのレストランで。
2日目:南西部観光
レンタカーまたはツアーで南西部を観光。シャマレル滝と七色の大地を訪問。ランチはシャマレルのレストランでクレオール料理を。午後はル・モーンのビーチへ。世界遺産の山を背景に、美しいサンセットを堪能します。
3日目:ビーチとマリンアクティビティ
終日ビーチでリラックス。シュノーケリングやSUPなど、軽いマリンアクティビティを楽しみます。午後は、スパでマッサージを受けるのもおすすめ。夕方はビーチバーでカクテルを。
4日目:北部観光とショッピング
グランベイへ。ショッピングや散策を楽しみます。キャップ・マルーローの赤い屋根の教会を訪問し、写真撮影。ランチはグランベイのシーフードレストランで。午後はパンプルムース植物園を見学。巨大なオオオニバスは必見です。
5日目:イル・オ・セルフ
イル・オ・セルフへの日帰りツアー。カタマランクルーズで美しいラグーンを渡り、島のビーチでスイミングやシュノーケリング。バーベキューランチ付きのツアーがおすすめ。水上アクティビティも楽しめます。
6日目:ポートルイス観光
首都ポートルイスへ。中央市場でストリートフードを試食。コーダン・ウォーターフロントでショッピング。ブルー・ペニー博物館で世界最古の切手を鑑賞。チャイナタウンを散策。夕食は地元の人気レストランで。
7日目:出発日
フライトの時間に合わせて空港へ。早朝便の場合は、前日の夜にパッキングを済ませておきましょう。時間があれば、最後のビーチ散歩を。
10日間コース - じっくり楽しむモーリシャス
7日間コースに、さらにアクティビティと探索の時間を加えたコースです。
1日目〜2日目:7日間コースの1日目〜2日目と同じ。
3日目:ドルフィンウォッチングとタマリン
早朝6時、タマリン湾でドルフィンウォッチングツアーに参加。野生のイルカと一緒に泳ぐ感動的な体験。午後は、カジュアリナス自然保護区で動物とのふれあいやジップラインを楽しみます。
4日目:ビーチリラックス
終日ビーチでリラックス。読書、スイミング、昼寝。何もしない贅沢を味わいます。
5日目:ダイビングまたはシュノーケリング
ライセンス保持者はファンダイブ、初心者は体験ダイビングまたはシュノーケリングツアー。モーリシャスの海中世界を探検します。午後はスパでリカバリー。
6日目:北部観光
7日間コースの4日目と同じ。
7日目:イル・オ・セルフ
7日間コースの5日目と同じ。
8日目:ハイキング
ブラックリバー渓谷国立公園でハイキング。マカベ・フォレスト・トレイル(約14km)または、より短いトレイルを選択。固有種の植物や鳥を観察しながら、自然を満喫します。
9日目:ポートルイス観光
7日間コースの6日目と同じ。時間があれば、シタデル(要塞)からの眺めも。
10日目:出発日
空港へ。
14日間コース - 完全制覇モーリシャス
モーリシャスの魅力を余すところなく体験するコースです。ロドリゲス島への訪問も含まれています。
1日目〜9日目:10日間コースの1日目〜9日目と同じ。
10日目:ロドリゲス島へ移動
朝のフライトでロドリゲス島へ(約1時間30分)。到着後、ホテルにチェックイン。午後は島の中心地ポートマチュランを散策。地元の市場で買い物。夕食は名物のオクトパス料理を。
11日目:ロドリゲス島観光
タスマン洞窟(Caverne Patate)を訪問。島最大の洞窟で、鍾乳石や石筍を見学。午後は、フランソワ・レグ・ジャイアント・トータス保護区で巨大なゾウガメとふれあいます。夕方はビーチでサンセット。
12日目:ロドリゲス島でのんびり
ビーチでシュノーケリング。ロドリゲスの海は、本島よりもさらに透明度が高いです。午後は、島の東側をドライブ。素朴な漁村を訪問。
13日目:本島に戻る
フライトでモーリシャス本島に戻ります。最後の夜は、お気に入りのレストランでディナー。旅の思い出を振り返りながら、美味しい料理とワインを楽しみます。
14日目:出発日
空港へ。
21日間コース - 長期滞在で深く知るモーリシャス
3週間の滞在で、観光だけでなく、地元の生活に触れる体験も含めたコースです。
1日目〜14日目:14日間コースと同じ。
15日目:料理教室
クレオール料理の料理教室に参加。地元のシェフから、カレー、ルガイユ(魚のトマト煮込み)、ファラータ(薄焼きパン)などの作り方を学びます。作った料理はランチとしていただきます。
16日目:ゴルフ
モーリシャスの名門ゴルフコースでプレー。イル・オ・セルフ・ゴルフクラブ、またはモン・ショワジー・ゴルフクラブがおすすめ。海沿いのホールからの景色は最高です。
17日目:釣り
ビッグゲームフィッシング(トローリング釣り)に挑戦。カジキ、マグロ、シイラなどを狙います。半日または1日のチャーターツアーがあります。釣った魚は、レストランで調理してもらえることも。
18日目:東部のビーチ巡り
ベル・マール、パリマール、ブルー・ベイなど、東部と南東部のビーチを巡ります。それぞれ異なる雰囲気のビーチを比較しながら、お気に入りを見つけましょう。
19日目:地元の村を訪問
観光地ではない、地元の村を訪問。ホテルのコンシェルジュやタクシードライバーに相談して、地元の家庭を訪問させてもらったり、学校を見学したりする機会を探ります。モーリシャスの日常生活に触れる貴重な体験です。
20日目:最後のビーチ日
お気に入りのビーチで、最後の1日を過ごします。泳ぎ、日光浴、読書。モーリシャスの美しい海を心に焼き付けます。夕食は、旅の中で最も気に入ったレストランへ。
21日目:出発日
空港へ。長い旅の終わりです。また戻ってくることを誓いながら、島を後にします。
12. 通信とインターネット
モバイル通信
モーリシャスには、主に3つの携帯電話事業者があります:Orange、Emtel、MYT(旧Mauritius Telecom)。いずれも島全体をカバーしており、主要な観光地では4G/LTEが利用可能です。
旅行者向けには、プリペイドSIMカードがおすすめです。空港の到着ロビーに各社のブースがあり、パスポートを提示するだけで購入できます。料金は、7日間のデータプラン(5〜10GB)で500〜800ルピー(約1,500〜2,400円)程度です。
設定は店員がしてくれることが多いですが、SIMロック解除されたスマートフォンが必要です。日本で購入したスマートフォンは、購入から一定期間(通常100日)経過すれば、無料でSIMロック解除できます。出発前に確認しておきましょう。
WiFi
ホテル、リゾート、多くのレストラン、カフェでは、無料WiFiが提供されています。高級リゾートでは、客室、プールサイド、ビーチなど、敷地内のほぼ全域でWiFiが利用可能です。ただし、回線速度は日本と比較すると遅いことが多いです。動画のストリーミングは、時間帯によってはストレスを感じることがあります。
公共の場所(空港、ショッピングモールなど)でも無料WiFiがありますが、セキュリティ面で不安があるため、重要な情報(銀行口座、クレジットカード情報など)の入力は避けましょう。VPN(仮想プライベートネットワーク)の使用をおすすめします。
国際ローミング
日本の携帯電話事業者の国際ローミングサービスを利用することもできます。ただし、料金が高額になる可能性があります。事前に料金プランを確認し、必要に応じて定額プランに加入しておきましょう。
ドコモ、au、ソフトバンクとも、モーリシャスでの国際ローミングに対応しています。1日定額プランは、約1,500〜3,000円/日程度。1週間以上の滞在であれば、現地のプリペイドSIMカードの方が経済的です。
便利なアプリ
旅行中に役立つアプリを事前にダウンロードしておきましょう。
Google Maps / Maps.me:オフラインマップをダウンロードしておけば、インターネット接続なしでナビゲーションが可能です。
Google翻訳:フランス語のメニューや看板を翻訳するのに便利。カメラ機能を使えば、写真から翻訳できます。
XE Currency:通貨換算アプリ。ルピーと円の換算に便利です。
Weather Underground / AccuWeather:天気予報アプリ。ビーチ日和の確認に。
13. グルメ
モーリシャス料理の特徴
モーリシャス料理は、インド、中国、フランス、アフリカの影響を受けた独自の料理です。スパイスの効いたカレー、新鮮なシーフード、フランス料理のテクニック、クレオールの家庭料理が融合しています。
主食は米(ご飯)で、日本人にとって馴染みやすい食文化です。カレーをご飯にかけて食べるスタイルは、日本のカレーライスに似ています。ただし、スパイスの種類と量は、インド料理に近く、辛いものが苦手な方は注意が必要です。
ぜひ試してほしい料理
ダルプリ(Dal Puri):モーリシャスのソウルフード。豆のペーストを包んだ薄焼きパンで、カレーや漬物と一緒に食べます。朝食や軽食として、屋台やローカルレストランで人気。1枚30〜50ルピー(約90〜150円)程度。
ブリヤニ(Biryani):スパイスの効いた炊き込みご飯。チキン、マトン、ビーフなど、様々なバリエーションがあります。インド系住民の家庭料理として、また祝いの席でも食べられます。
ルガイユ(Rougaille):クレオール料理の代表格。魚や肉をトマトベースのソースで煮込んだ料理。タイム、ニンニク、唐辛子などで味付けされています。ご飯との相性が抜群です。
ヴィンダイユ(Vindaye):マスタードとターメリックで味付けした魚料理。酸味が特徴で、前菜やおつまみとして人気があります。
オクトパスカレー(Octopus Curry):タコのカレー。特にロドリゲス島の名物料理ですが、本島でも食べられます。タコの食感とスパイシーなソースが絶妙。
マイン・フリ(Mine Frite):モーリシャス風の焼きそば。中国系移民が持ち込んだ料理が、現地風にアレンジされたもの。野菜、卵、肉または海鮮が入っています。
ボル・ランヴェルセ(Bol Renverse):ご飯の上に、炒めた野菜と肉、目玉焼きを乗せた料理。中国料理の影響を受けていますが、モーリシャス独自の一品。
シーフード
島国モーリシャスでは、新鮮なシーフードが豊富です。
ロブスター:モーリシャスの高級シーフードの代表。グリル、バター焼き、カレーなど、様々な調理法で提供されます。1匹2,000〜5,000ルピー(約6,000〜15,000円)程度。
カマロン(淡水エビ):モーリシャス固有の大型淡水エビ。グリルやカレーで食べます。野生のカマロンは絶滅危惧種のため、養殖ものが一般的です。
パロ(Marlin):カジキマグロ。燻製にしたものは、モーリシャスの名産品として人気のお土産です。生でもステーキでも美味しいです。
カピテーヌ(Capitaine):モーリシャスで人気の白身魚。グリルやムニエルで食べることが多いです。
ストリートフード
ポートルイス中央市場周辺やグランベイのビーチ沿いには、屋台やストリートフードの店が並んでいます。
ガトー・ピマン(Gateaux Piments):唐辛子入りの揚げ物。スパイシーで、ビールのおつまみに最高。10〜20ルピー(約30〜60円)/個。
サモサ(Samosa):三角形の揚げ餃子。野菜や肉が入っています。インド料理の定番ですが、モーリシャスでも大人気。15〜30ルピー(約45〜90円)/個。
ドール・プリ(Dholl Puri):豆のペースト入りの薄焼きパン。カレーを包んで食べます。30〜50ルピー(約90〜150円)/枚。
アルーダ(Alouda):ミルクベースの冷たいドリンク。バジルシード、寒天、ローズシロップが入っており、独特の食感が楽しめます。30〜50ルピー(約90〜150円)/杯。
ドリンク
フェニックス・ビール(Phoenix Beer):モーリシャスの国民的ビール。軽い口当たりで、暑い気候に合います。バーやレストランで100〜200ルピー(約300〜600円)/瓶。
ブルー・マーリン・ビール(Blue Marlin Beer):もう一つの人気ビール。フェニックスよりやや濃厚な味わい。
ラム酒:サトウキビの栽培が盛んなモーリシャスでは、ラム酒も作られています。シャマレル蒸留所のラム酒は、お土産としても人気。蒸留所の見学ツアーもあります。
フレッシュジュース:マンゴー、パパイヤ、パイナップル、ココナッツなど、トロピカルフルーツのフレッシュジュースは、どこでも飲めます。50〜100ルピー(約150〜300円)/杯。
デザート
ナポリテン(Napolitaine):サンドイッチクッキーにジャムを挟み、ピンク色のアイシングをかけたお菓子。見た目がキュートで、お土産にも最適。
ガトー・パタット(Gateau Patate):サツマイモのケーキ。もっちりとした食感で、ほんのり甘い。
プディン・マイス(Pouding Mais):コーンのプディング。ココナッツミルクで作られ、バニラの香りがします。
14. ショッピングとお土産
定番のお土産
モデル船(Model Ships):モーリシャスの伝統工芸品。職人が手作りする精巧な帆船の模型は、世界的に有名です。歴史的な帆船(HMSバウンティ号、タイタニック号など)のレプリカが人気。価格は、サイズと精巧さによって500ルピー〜数万ルピー(約1,500円〜数万円)と幅広いです。工房を訪問して、製作過程を見学することもできます。
バニラ:モーリシャスはバニラの産地です。マダガスカル産に次ぐ品質と評されています。バニラビーンズ、バニラエッセンス、バニラティーなど、様々な形態で販売されています。お菓子作りが好きな方へのお土産に最適。
ラム酒:シャマレル蒸留所、グリマルディ蒸留所などのラム酒は、モーリシャスを代表するお酒です。5年熟成、10年熟成など、様々なグレードがあります。蒸留所の見学ツアーでは、試飲もできます。
紅茶:モーリシャスの高地では、紅茶も生産されています。ボワ・シェリ茶園(Bois Cheri Tea Estate)の紅茶は、バニラフレーバー、キャラメルフレーバーなど、様々な種類があります。茶園の見学ツアーもおすすめです。
スパイス:カレー粉、ターメリック、チリペッパーなど、モーリシャス料理に使われるスパイスのセットは、料理好きへのお土産に。ポートルイス中央市場で購入できます。
ドードーグッズ:モーリシャスの象徴である絶滅したドードー鳥のぬいぐるみ、Tシャツ、マグカップなどは、定番のお土産です。空港の免税店でも購入できます。
サロン/パレオ:ビーチで巻いたり、部屋のインテリアにしたりできる布。カラフルなデザインが多く、実用的なお土産です。
ショッピングスポット
コーダン・ウォーターフロント(Caudan Waterfront):ポートルイスの港に面したショッピングモール。ブランドショップ、お土産屋、レストラン、映画館が集まっています。モデル船の専門店もあり、品質の良い製品を購入できます。
ポートルイス中央市場:ローカルな雰囲気の中、スパイス、野菜、フルーツ、民芸品などを購入できます。値段は交渉制。地元の人々の買い物の様子を見るだけでも楽しいです。
グランベイ・ラ・クロワゼット(Grand Baie La Croisette):グランベイにあるショッピングモール。スーパーマーケット、ブランドショップ、レストランが入っています。
バガテル・モール・オブ・モーリシャス(Bagatelle Mall of Mauritius):島で最大のショッピングモール。モカにあり、国際的なブランドから地元のショップまで、約150店舗が入っています。
フロレアル・スクエア(Floreal Square):ニットウェアの工場直売店が集まるエリア。カシミアのセーターやコットンのシャツなど、高品質な衣類をリーズナブルな価格で購入できます。
免税ショッピング
モーリシャスには付加価値税(VAT)が15%課されていますが、観光客は一定条件を満たせば、出国時に還付を受けることができます。1店舗で2,300ルピー以上の購入が対象です。購入時にパスポートを提示し、VAT還付用の書類を作成してもらいます。空港の税関で商品を提示し、還付手続きを行います。
ただし、手続きが面倒で、還付額も大きくないため、よほど高額な買い物をしない限り、あまりお得とは言えません。
15. 便利なアプリ
モーリシャス旅行中に役立つアプリをまとめました。出発前にダウンロードしておくことをおすすめします。
Google Maps:ナビゲーションの定番。モーリシャスのオフラインマップをダウンロードしておけば、インターネット接続なしでも使用可能です。レストランやホテルのレビューも参考になります。
Maps.me:Google Mapsの代替として。オフラインでの使用に特化しており、ハイキングトレイルなど、Google Mapsに載っていない道も表示されることがあります。
XE Currency:通貨換算アプリ。モーリシャス・ルピーと日本円のレートをリアルタイムで確認できます。オフラインでも、最後に更新したレートを使用可能。
Google翻訳:フランス語のメニューや看板を翻訳するのに便利。カメラ機能を使えば、写真からテキストを認識して翻訳してくれます。オフライン翻訳パックをダウンロードしておきましょう。
TripAdvisor:レストラン、ホテル、アクティビティのレビューを確認できます。現地の人気スポットを探すのに便利。
Weather Underground:天気予報アプリ。モーリシャスの週間予報や時間ごとの予報を確認できます。ビーチ日和を計画するのに役立ちます。
Uber(非対応):残念ながら、モーリシャスではUberは利用できません。代わりに、ホテルでタクシーを手配するか、「MyTaxi Mauritius」アプリを試してみてください(ただし、普及率は低いです)。
16. マリンスポーツ
ダイビング
モーリシャスは、インド洋の中でも屈指のダイビングスポットです。島を囲むサンゴ礁には、200種以上のサンゴ、約1,000種の魚類が生息しています。透明度は平均15〜25メートル、良い日には30メートル以上に達します。
主なダイビングエリアとしては、北部(グランベイ、ペレイベール周辺)、西部(フリック・アン・フラック、タマリン周辺)、南部(ブルー・ベイ周辺)があります。それぞれのエリアで、異なる海中景観を楽しめます。
北部のダイビングサイトでは、コワン・ド・ミール周辺が人気です。サメ、エイ、ウミガメ、大型の回遊魚を見ることができます。沈船ダイブも可能で、人工的に沈められた船の周りには、多くの魚が集まっています。
西部のダイビングサイトでは、フリック・アン・フラック沖のカテドラル(Cathedral)が有名です。水深20〜30メートルに、大聖堂のような岩の構造物があり、光が差し込む神秘的な光景を見ることができます。
ダイビングの料金は、ファンダイブ(2ダイブ)で3,000〜5,000ルピー(約9,000〜15,000円)、体験ダイビング(ディスカバー・スクーバ・ダイビング)で3,500〜5,000ルピー(約10,500〜15,000円)程度です。PADIオープンウォーターライセンスのコースは、15,000〜20,000ルピー(約45,000〜60,000円)程度で取得できます。
ベストシーズンは、乾季の5月〜11月です。この時期は、透明度が高く、海が穏やかな日が多いです。9月〜11月は、ザトウクジラの回遊シーズンで、運が良ければダイビング中にクジラを見ることもあります。
シュノーケリング
ダイビングのライセンスがなくても、シュノーケリングで十分にモーリシャスの海中世界を楽しめます。島を囲むラグーンは、浅くて穏やかなため、初心者でも安全に楽しめます。
おすすめのシュノーケリングスポットとしては、ブルー・ベイ・マリンパーク(南東部)、イル・オ・セルフ(東部沖)、ペレイベール(北部)、フリック・アン・フラック(西部)などがあります。特にブルー・ベイは、マリンパークに指定されており、サンゴ礁の保存状態が良好です。
シュノーケリングツアーは、半日で1,000〜2,000ルピー(約3,000〜6,000円)程度。ボートで複数のスポットを巡り、昼食付きのツアーもあります。自分でマスクとフィンを持参すれば、ビーチから直接シュノーケリングすることもできます。
カイトサーフィン
モーリシャスは、世界的に有名なカイトサーフィンのスポットです。特にル・モーン周辺は、安定した風とフラットな水面が広がり、初心者から上級者まで楽しめます。
ベストシーズンは、6月〜9月です。南東からの貿易風が安定して吹き、風速は15〜25ノット程度。この時期には、世界中からカイトサーファーが集まり、カラフルなカイトが空を舞う壮観な光景が見られます。
初心者向けのレッスンも充実しています。3日間のビギナーコースで、基本的な操作を学ぶことができます。料金は、約400〜600ユーロ程度。機材のレンタルも可能です。
経験者には、ル・モーンの「ワン・アイ」と呼ばれるスポットが人気です。サンゴ礁の切れ目から波が入り、エキサイティングなライディングが楽しめます。ただし、上級者向けのスポットなので、無理は禁物です。
イルカウォッチング/スイミング
タマリン湾には、野生のバンドウイルカとハシナガイルカが生息しています。朝の時間帯にボートで沖に出ると、高確率でイルカに出会えます。イルカが船と並んで泳いだり、ジャンプしたりする姿は感動的です。
多くのツアーでは、イルカと一緒に泳ぐことができます(シュノーケル装備で)。ただし、イルカはあくまで野生動物なので、近づいてきてくれるかどうかはイルカ次第です。追いかけ回したり、触ろうとしたりするのは禁止されています。
ツアーは朝6時頃に出発し、2〜3時間のプログラムが一般的です。料金は1人2,000〜3,500ルピー(約6,000〜10,500円)程度。ホテルからの送迎付きのツアーもあります。イルカとの遭遇率は80%以上と言われていますが、自然相手なので保証はありません。
ホエールウォッチング
9月〜11月は、ザトウクジラがモーリシャス周辺の海を回遊するシーズンです。南極から暖かい海へ、繁殖と子育てのために移動してきます。この時期に限定されたホエールウォッチングツアーが催行されます。
ツアーは、西海岸(タマリンやブラック・リバー沖)から出発することが多いです。大型のクジラが水面に姿を現したり、ブリーチング(ジャンプ)したりする姿は圧巻です。運が良ければ、クジラと一緒に泳ぐこともできます(距離を保ちながら)。
ツアー料金は、3,000〜6,000ルピー(約9,000〜18,000円)程度。所要時間は3〜5時間。クジラとの遭遇率は、天候や時期によって変わりますが、ピークシーズン(10月)には高確率で見ることができます。
セーリングとカタマランクルーズ
モーリシャスの美しいラグーンをセーリングやカタマランで巡るツアーは、人気のアクティビティです。風を受けて帆走する爽快感と、海上からの絶景を楽しめます。
日帰りツアーの場合、複数の島やシュノーケリングスポットを巡り、船上でバーベキューランチを楽しむプログラムが一般的です。料金は、2,500〜5,000ルピー(約7,500〜15,000円)程度。サンセットクルーズも人気があり、夕日を眺めながらカクテルを楽しむロマンチックな体験ができます。
サブマリン(潜水艦)
泳げない方、ダイビングやシュノーケリングに自信がない方でも、海中世界を楽しむ方法があります。グランベイから出航する観光用潜水艦「ブルー・サファリ・サブマリン」は、水深35メートルまで潜り、サンゴ礁や熱帯魚を窓から観察できます。
所要時間は約2時間(潜水時間は約45分)。料金は大人約6,000ルピー(約18,000円)、子供約4,000ルピー(約12,000円)程度。エアコン完備で快適です。
17. ハイキングコース
ブラックリバー渓谷国立公園
ブラックリバー渓谷国立公園(Black River Gorges National Park)は、モーリシャス唯一の国立公園です。島の南西部に位置し、面積約6,754ヘクタールを誇ります。固有種の植物(約300種)や鳥類(モーリシャスケストレル、ピンクパジョン、モーリシャスフォディなど)が生息しています。
公園内には、約60キロメートルのハイキングトレイルが整備されています。難易度と所要時間は様々で、初心者からベテランまで楽しめます。入場は無料です。
マカベ・フォレスト・トレイル(Macabe Forest Trail):最も人気のあるトレイル。プチ・リビエール渓谷ビジターセンターからブラック・リバー・ジョージズ展望台まで、約14キロメートル。所要時間は約4〜5時間。中級者向け。原生林の中を歩き、固有種の植物や鳥を観察できます。途中に急な坂もありますが、整備された道なので歩きやすいです。
パラカット・トレイル(Parakeet Trail):短めのトレイルで、初心者におすすめ。約2キロメートル、所要時間約1時間。モーリシャスインコ(パラキート)が見られることからこの名前がついています。
ブラック・リバー・ピーク・トレイル(Black River Peak Trail):モーリシャス最高峰のブラック・リバー・ピーク(標高828メートル)を目指すトレイル。往復約12キロメートル、所要時間約5〜6時間。上級者向け。頂上からの360度のパノラマビューは、努力に見合う絶景です。
ル・モーン・ブラバン
ル・モーン・ブラバン(標高556メートル)への登山は、モーリシャスで最も人気のあるハイキングの一つです。ユネスコ世界遺産に登録されたこの山は、かつて逃亡した奴隷たちが隠れ住んでいた歴史的な場所でもあります。
登山は、ガイド同伴が必須です。ガイドなしでの登山は禁止されています。ツアーは朝6時頃に出発し、所要時間は往復約4〜5時間。料金は1人約1,500〜2,500ルピー(約4,500〜7,500円)程度。
トレイルは、最初は緩やかですが、後半は岩場を登る急な坂になります。ロープを使って登る箇所もあり、中〜上級者向けです。頂上からの眺めは、モーリシャス随一と言われています。ターコイズブルーのラグーン、サンゴ礁、遠くの山々が一望できます。
服装は、長ズボン、トレッキングシューズまたは滑りにくい靴が必須です。水、日焼け止め、帽子、サングラスも忘れずに。カメラは、首からぶら下げるか、リュックに入れて、両手を自由に使えるようにしておきましょう。
ライオン・マウンテン
ライオン・マウンテン(Lion Mountain、標高480メートル)は、その名の通り、遠くから見るとライオンが横たわっているような形をしています。南東部のマエブール近くに位置し、比較的アクセスしやすいハイキングスポットです。
ガイドなしでも登山可能ですが、道が分かりにくい箇所があるため、初めての方はガイドを雇うか、事前にルートをよく調べておくことをおすすめします。所要時間は往復約2〜3時間。中級者向け。
頂上からは、南東部の海岸線、ブルー・ベイ、イル・オ・セルフなどを見渡すことができます。サンライズの時間に登ると、朝日に照らされた海が黄金色に輝き、絶景です。
トルー・オ・セルフ
トルー・オ・セルフ(Trou aux Cerfs)は、キュルピップにある休火山の火口跡です。直径約300メートル、深さ約80メートルの火口は、現在は緑に覆われています。厳密にはハイキングではありませんが、火口の周囲を一周する散歩道(約1キロメートル、所要時間約30分)があり、気軽に楽しめます。
晴れた日には、火口の縁から、島の大部分を見渡すことができます。標高が高いため、海岸部よりも涼しく、地元の人々のジョギングコースにもなっています。入場無料。
ハイキングの注意事項
モーリシャスでのハイキングを安全に楽しむために、以下の点に注意してください。
天候の確認:雨の後は道が滑りやすくなります。天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は中止または延期を検討しましょう。
早朝出発:日中は暑くなるため、早朝に出発することをおすすめします。特に、標高の低いトレイルでは、午前中に歩いた方が快適です。
水分補給:十分な水を持参してください。1リットル以上は必要です。長いトレイルでは、2リットル以上を推奨します。
適切な服装と靴:長ズボン、トレッキングシューズまたは滑りにくい靴を着用しましょう。サンダルやヒールは危険です。
ゴミは持ち帰る:自然を守るため、ゴミは必ず持ち帰りましょう。プラスチック袋を持参し、自分のゴミだけでなく、見つけたゴミも拾いましょう。
18. 家族旅行
子供連れに優しい環境
モーリシャスは、子供連れの家族旅行に非常に適しています。穏やかなラグーン、安全な治安、子供向けの施設が充実したリゾート、そして温かい地元の人々が、快適な家族旅行をサポートしてくれます。
ビーチは、サンゴ礁に守られたラグーンが多く、波が穏やかです。水深が浅い場所も多いため、小さなお子様でも安心して水遊びができます。ただし、サンゴを踏まないよう、ウォーターシューズを着用することをおすすめします。
子供向けアクティビティ
カジュアリナス自然保護区(Casela Nature Parks):動物園、サファリパーク、アドベンチャーパークが一体となった施設。キリン、ライオン、ゾウガメなど、様々な動物を見ることができます。セグウェイ、ジップライン、クワッドバイクなど、アクティビティも充実。子供から大人まで1日楽しめます。
ラ・バニーユ自然保護区(La Vanille Nature Park):ゾウガメの保護区として有名。2,000匹以上のアルダブラゾウガメが飼育されており、餌をあげたり、触ったりすることができます。ワニ園もあり、子供たちに人気です。
ウォーターパーク・レジャー・ビレッジ(Waterpark Leisure Village):スライダー、プール、ゲームセンターなどがある複合施設。暑い日に家族で涼むのに最適です。
海中散歩(Underwater Walk / Sea Walk):ヘルメットをかぶって海底を歩く体験。泳げなくても、水に顔をつけなくても、海中世界を体験できます。8歳以上から参加可能。グランベイなどで催行されています。
グラスボトムボート:底がガラス張りのボートで、海中のサンゴや魚を観察。濡れずに海の生き物を見ることができるので、小さなお子様にもおすすめです。
ファミリーリゾートの選び方
モーリシャスの多くの高級リゾートでは、子供向けのキッズクラブ、ベビーシッターサービス、ファミリールームなど、家族向けの施設とサービスを提供しています。
キッズクラブでは、3〜12歳程度の子供を預かり、様々なアクティビティ(工作、ゲーム、スポーツ、映画など)を提供しています。これにより、親はスパやアクティビティを楽しむ時間を確保できます。
ファミリー向けに人気のリゾートとしては、シャングリ・ラ・ル・トゥエソック、ロイヤル・パーム・ボーマナージュ、シュガー・ビーチ・リゾート、ル・メリディアン・イル・モーリスなどがあります。予約時に、キッズクラブの対象年齢、ベビーシッターの料金、ファミリールームの設備などを確認しましょう。
子供連れ旅行の注意点
日焼け対策:モーリシャスの紫外線は非常に強いです。SPF50以上の日焼け止めをこまめに塗り、帽子、ラッシュガードなどで肌を保護しましょう。特に子供の肌は敏感なので、注意が必要です。
蚊よけ:蚊に刺されないよう、虫よけスプレーを使用しましょう。子供用の低刺激タイプもあります。
水分補給:暑い気候では、脱水症状になりやすいです。こまめに水分を取らせましょう。
食事:スパイシーな料理が多いモーリシャスですが、ホテルのレストランでは、子供向けの辛くないメニューを用意していることが多いです。また、パスタ、フライドポテト、チキンナゲットなど、子供が好む国際的なメニューも大抵あります。
19. ロマンチック旅行とウェディング
ハネムーンに最適
モーリシャスは、世界的に人気のハネムーン先です。美しいビーチ、豪華なリゾート、ロマンチックな雰囲気が、新婚カップルの特別な旅を演出してくれます。
多くの高級リゾートでは、ハネムーンカップル向けの特別なサービスを提供しています。プライベートヴィラ、専用プール、カップルスパ、プライベートビーチディナー、部屋のフラワーアレンジメント、シャンパンサービスなど。予約時にハネムーンであることを伝えると、サプライズや特典を用意してくれることもあります。
ロマンチックな体験としては、プライベートビーチでのサンセットディナー、カタマランでのサンセットクルーズ、カップルスパでのトリートメント、星空の下でのピクニックなどがおすすめです。
ウェディング
モーリシャスで結婚式を挙げることも可能です。ビーチウェディング、ガーデンウェディング、チャペルウェディングなど、様々なスタイルを選ぶことができます。
法的に有効な結婚式を挙げるためには、渡航の少なくとも3〜6ヶ月前から準備を始める必要があります。必要な書類(出生証明書、独身証明書など)の取得、翻訳、認証に時間がかかるためです。ウェディングプランナーやホテルのウェディングコーディネーターに相談しましょう。
法的な結婚式ではなく、シンボリックなセレモニー(誓いの式)だけを行うことも可能です。この場合、書類の準備は不要で、より柔軟にプランニングできます。日本で入籍した後、モーリシャスでセレモニーを行うカップルも多いです。
ウェディングに人気のリゾートとしては、フォーシーズンズ・リゾート・モーリシャス、ワン&オンリー・ル・サンジェラン、シャングリ・ラ・ル・トゥエソック、セント・レジス・モーリシャスなどがあります。専門のウェディングチームが、一生に一度の思い出を作るお手伝いをしてくれます。
記念日旅行
ハネムーンだけでなく、結婚記念日や特別な記念日を祝う旅行先としても、モーリシャスは最適です。落ち着いた大人のカップルが、日常を忘れてリラックスするのにぴったりの環境です。
リゾートに記念日であることを伝えると、部屋のデコレーション、ケーキ、ワインなど、サプライズを用意してくれることがあります。恥ずかしがらずに伝えてみましょう。
20. まとめ
モーリシャスの魅力を振り返る
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。長いガイドになりましたが、それだけモーリシャスには多くの魅力があるということです。最後に、モーリシャス旅行の魅力をまとめます。
多様性:ビーチリゾートだけでなく、山、滝、自然保護区、歴史的な街並み、多文化の料理など、小さな島に多様な魅力が詰まっています。
安全性:アフリカで最も治安が良い国の一つ。日本人旅行者にとって、安心して旅行できる環境です。
アクセス:直行便はありませんが、シンガポールやドバイ経由で比較的アクセスしやすい。時差も5時間と、時差ボケの影響が少ないです。
言語:英語が通じるため、コミュニケーションに困ることがありません。
気候:年間を通じて温暖な気候。ベストシーズンの乾季(5月〜11月)だけでなく、雨季も十分に楽しめます。
ホスピタリティ:地元の人々は温かく、観光客を歓迎してくれます。リゾートのサービスも高水準です。
こんな人におすすめ
モーリシャスは、以下のような旅行者に特におすすめです。
ハネムーナー:世界有数のハネムーン先として、ロマンチックな雰囲気と高級リゾートが待っています。
ビーチ好き:透明度の高い海、白い砂浜、穏やかなラグーンは、ビーチリゾートの理想形です。
ダイバー/シュノーケラー:豊かな海中世界を探検できます。
自然愛好家:固有種の植物や動物、ユニークな地形など、自然の宝庫です。
グルメ:多文化が融合したユニークな料理は、食べ歩きが楽しいです。
ゴルファー:海沿いの絶景コースでプレーできます。
家族連れ:安全で、子供向けの施設が充実したリゾートが多いです。
旅行計画のヒント
最後に、モーリシャス旅行を計画する際のヒントをいくつか。
滞在日数:最低でも5〜7日間をおすすめします。長いフライトの疲れを癒し、ビーチでリラックスし、観光も楽しむには、このくらいの日数が必要です。10日以上あれば、ロドリゲス島への訪問も検討できます。
宿泊エリア:目的に合わせて選びましょう。アクティブに観光したいなら北部、静かに過ごしたいなら東部や南西部、地元の雰囲気を味わいたいなら西部がおすすめです。
予算:モーリシャスは、高級リゾートのイメージが強いですが、中級ホテルやゲストハウスに泊まれば、リーズナブルに旅行することも可能です。ただし、リゾートのオールインクルーシブプランを利用すると、食事やアクティビティの心配なく過ごせます。
レンタカー:島を自由に探索するなら、レンタカーがおすすめです。左側通行で日本と同じ、道路状態も良好です。
現金とカード:高級ホテルやレストランではクレジットカードが使えますが、小さな店や屋台では現金が必要です。両方用意しておきましょう。
最後に
モーリシャスは、「一度訪れたら、また戻りたくなる島」です。私自身、5回訪れていますが、毎回新しい発見があります。最初はビーチリゾートとしての魅力に惹かれましたが、回を重ねるごとに、地元の人々の温かさ、多文化の融合した独自の文化、豊かな自然の魅力に気づきました。
このガイドが、あなたのモーリシャス旅行の計画に役立てば幸いです。美しいインド洋の楽園で、素晴らしい思い出を作ってください。
良い旅を!
付録:日本人旅行者向け追加情報
JCBカードの利用について
モーリシャスでのJCBカードの普及率は高くありません。一部の高級ホテルや免税店では使用できますが、多くの場所ではVISAまたはMastercardが必要です。JCBをメインカードにしている方は、VISAまたはMastercardも持参することを強くおすすめします。
また、海外キャッシングを利用する場合も、VISAやMastercardの方がATMでの対応率が高いです。
日本語対応について
モーリシャスで日本語が通じる場所は非常に限られています。一部の高級リゾート(セント・レジス、フォーシーズンズなど)では、日本人スタッフまたは日本語を話すスタッフがいることがありますが、保証はありません。予約時に確認しましょう。
日本語のガイドブックや地図は、現地ではほとんど手に入りません。出発前に日本で準備しておくか、このガイドを印刷またはオフラインで保存しておくことをおすすめします。
日本からの持ち物
以下は、日本から持参することをおすすめするアイテムです。
常備薬:頭痛薬、胃腸薬、風邪薬など。現地でも薬局はありますが、日本語の説明がないため、使い慣れた薬を持参しましょう。
日焼け止め:モーリシャスでも購入できますが、日本製の高品質なものは入手困難です。敏感肌用や子供用の日焼け止めも持参しましょう。
虫よけ:日本製の虫よけスプレーやシートは、使い勝手が良いです。
変換プラグ:モーリシャスのコンセントはBFタイプ(イギリスと同じ3穴タイプ)です。日本のプラグをそのまま使うことはできないため、変換プラグが必要です。
ポケットWiFiまたはSIMフリースマホ:インターネット接続のために。
ウォーターシューズ:ビーチでサンゴを踏まないために。軽量で乾きやすいものがおすすめです。
折りたたみ傘またはレインジャケット:特に雨季は、突然のスコールに備えて。
帰国時の注意
モーリシャスから日本への持ち込みが禁止または制限されているものがあります。
肉製品(生、加工品とも):持ち込み禁止です。現地で購入したジャーキーやソーセージなども持ち帰れません。
植物、果物:検疫が必要です。バニラビーンズやスパイス(乾燥したもの)は通常問題ありませんが、生の果物は持ち込めません。
サンゴ、貝殻:ワシントン条約により、一部のサンゴや貝殻の持ち出しが規制されています。お土産として購入する場合は、正規の店で購入し、証明書を受け取りましょう。
酒類、タバコ:日本への持ち込み免税枠は、酒類3本(各760ml以内)、タバコ200本(または葉巻50本、または刻みタバコ250g)です。これを超える場合は、税関で申告・課税されます。
緊急時の連絡先
在モーリシャス日本国大使館は存在しないため、在南アフリカ日本国大使館(プレトリア)が管轄しています。緊急時の連絡先は以下の通りです。
在南アフリカ日本国大使館:+27-12-452-1500
モーリシャス国内の緊急電話番号: 警察:999または112 救急車:114 消防:115
海外旅行保険に加入している場合は、保険会社の緊急連絡先も控えておきましょう。多くの保険会社は、24時間日本語対応のホットラインを設けています。
モーリシャス旅行のチェックリスト
出発前の準備:
- パスポートの有効期限確認(6ヶ月以上)
- 航空券の予約
- ホテルの予約
- 海外旅行保険への加入
- クレジットカードの海外利用設定確認
- 両替(米ドルまたはユーロ)
- 変換プラグの準備
- スマホのSIMロック解除確認
- 必要なアプリのダウンロード
- 常備薬、日焼け止め、虫よけの準備
持ち物:
- パスポート
- 航空券(Eチケット控え)
- ホテル予約確認書
- 海外旅行保険証券
- クレジットカード(VISA/Mastercard推奨)
- 現金(米ドルまたはユーロ)
- 変換プラグ
- スマートフォン、充電器
- カメラ
- 日焼け止め、帽子、サングラス
- 虫よけスプレー
- 常備薬
- 水着、ビーチサンダル
- ウォーターシューズ
- 軽い上着(冷房対策)
- 折りたたみ傘またはレインジャケット
- トレッキングシューズ(ハイキング予定の場合)
このチェックリストを参考に、準備を進めてください。素晴らしいモーリシャス旅行になりますように!