シエテ・ペカドス海洋公園
シエテ・ペカドス海洋公園:7つの小島が織りなすサンゴの楽園
コロン湾にぽつんと浮かぶ7つの小さな島。そのスペイン語の名前「シエテ・ペカドス(7つの罪)」は、島々が七つの大罪を象徴しているという言い伝えに由来します。しかし、ここで待っているのは罪ではなく、楽園そのもの。透明度抜群の海、健康的なサンゴ礁、そして無数の熱帯魚たち。コロンを代表するシュノーケリングスポットをご紹介します。
シエテ・ペカドスとは
シエテ・ペカドス(Siete Pecados Marine Park)は、コロン町から約5分のところに位置する海洋保護区です。7つの小さな島(岩礁)が集まっており、その周囲に広がるサンゴ礁が見事な水中景観を作り出しています。
この一帯は2006年に海洋保護区に指定され、漁業が禁止されました。その結果、サンゴ礁は見事に回復し、現在では多種多様な海洋生物の宝庫となっています。保護活動の成果が目に見える形で現れている、環境保全の成功例です。
島々自体は上陸できませんが、その周囲の海でシュノーケリングを楽しむことができます。水深は浅い場所で2〜3メートル、深い場所で10メートル程度で、初心者から経験者まで楽しめる環境が整っています。
アクセス方法
シエテ・ペカドスへは、コロン町からのボートツアーで訪れるのが一般的です。コロンのアイランドホッピングツアーのほとんどにこのスポットが含まれています。
最も人気のあるのは「コロンアルティメットツアー」や「コンビネーションツアー」で、シエテ・ペカドスをはじめ、カヤンガンレイク、ツインラグーン、バラクーダレイクなど複数のスポットを1日で巡ります。料金は1,500〜2,500ペソ程度(ランチ込み)です。
環境税として150ペソ、シエテ・ペカドス入場料として100ペソが別途必要です。シュノーケリング機材とライフジャケットはツアーに含まれています。
シュノーケリングの魅力
シエテ・ペカドスの最大の魅力は、その豊かで健康的なサンゴ礁です。テーブルサンゴ、枝サンゴ、脳サンゴなど、様々な種類のサンゴが元気に育っています。色も鮮やかで、青、紫、緑、黄色と、まるで水中の花畑のようです。
魚の種類も驚くほど多様です。カクレクマノミ(ニモ)はもちろん、エンゼルフィッシュ、バタフライフィッシュ、パロットフィッシュ、スズメダイの群れ、ハゼ、ウツボなど、数え切れないほどの種類を観察できます。
運が良ければ、大型の魚にも遭遇できます。ヨコシマサワラやナポレオンフィッシュ、時にはウミガメの姿も。保護区として管理されているため、魚たちは人間を恐れず、かなり近くまで寄ってきてくれます。
透明度は通常10〜15メートルで、晴れた日には20メートル以上見えることもあります。水中カメラがあれば、素晴らしい写真や動画を撮影できるでしょう。
シュノーケリングのポイント
7つの島の周囲全てがシュノーケリングポイントですが、特におすすめの場所があります。島と島の間の水路は流れがあるため魚が集まりやすく、大型魚との遭遇チャンスも高いです。
島のすぐ際の浅瀬は、サンゴとの距離が近く、小さな生き物の観察に最適です。ニモを見つけたいなら、イソギンチャクを探してみてください。
やや深い場所(水深5〜8メートル)には、より大きなサンゴの構造物があり、その隙間に様々な生き物が隠れています。素潜りができる方は、ぜひ潜ってみてください。
流れに注意しながら、ボートを中心にして泳ぎましょう。流れが強い時は、ボートマンが安全な場所を教えてくれます。
訪問のベストタイミング
コロンの乾季は11月から5月で、この期間がシュノーケリングに最適です。特に1月から4月は海況が安定し、透明度も最高です。
雨季(6月〜10月)でも訪問は可能ですが、台風シーズンと重なるため、ツアーがキャンセルになることがあります。また、透明度が落ちることもあります。
1日の中では、太陽が高い位置にある午前10時から午後2時頃が、水中が最も明るく見えます。朝一番にシエテ・ペカドスを訪れるツアーを選べば、他のグループが到着する前に静かなシュノーケリングを楽しめます。
環境保護への取り組み
シエテ・ペカドスは海洋保護区として厳格に管理されています。訪問者として守るべきルールがいくつかあります。
まず、サンゴには絶対に触れないでください。サンゴは非常に繊細で、触れるだけでダメージを受けます。また、足でサンゴを蹴らないよう、常に浮力を意識して泳いでください。
魚への餌やりは禁止されています。生態系のバランスを崩す原因になります。また、何も持ち帰らない、ゴミを捨てないという基本ルールも守りましょう。
日焼け止めは海洋に優しいタイプを使用してください。化学成分がサンゴに悪影響を与えることが科学的に証明されています。可能であれば、ラッシュガードで日焼け対策をするのがベストです。
持ち物リスト
シエテ・ペカドス訪問時に持参したいものをまとめます。シュノーケリング機材はツアーで提供されますが、自分のマスクとフィンがある方は持参をおすすめします。フィット感が違います。
水中カメラまたは防水ケース付きスマートフォンは必須です。この美しい水中世界を記録しない手はありません。GoProなどのアクションカメラがあれば最高です。
ラッシュガードは日焼け防止と保温に役立ちます。水着だけでは意外と寒くなることがあります。タオル、着替え、日焼け止め(サンゴに優しいタイプ)、帽子、サングラスも忘れずに。
現金は多めに持参しましょう。入場料やちょっとした買い物は現金払いが基本です。
周辺スポットとの組み合わせ
シエテ・ペカドスはコロンのアイランドホッピングの定番スポットで、通常他のスポットと組み合わせて訪れます。人気の組み合わせは、カヤンガンレイク(フィリピンで最も透明な湖)、ツインラグーン(二つのラグーンを結ぶ体験)、バラクーダレイク(温泉のように温かい湖)などです。
シュノーケリングをもっと楽しみたい方は、コーラルガーデンやパスイスランドなど、他のシュノーケリングポイントを含むツアーを選ぶのも良いでしょう。
まとめ
シエテ・ペカドスは、コロンで最も手軽に訪れることができ、かつ最も印象的なシュノーケリング体験ができる場所です。保護区としての管理が行き届いた健康なサンゴ礁と、人を恐れない魚たちとの出会いは、水中世界の素晴らしさを実感させてくれます。コロンを訪れるなら、このスポットは絶対に外せません。7つの小島が織りなす楽園で、パラワン島の海の豊かさを体験してください。