ロサンゼルス
ロサンゼルス2026:旅行前に知っておくべきこと
ロサンゼルス(LA)は、ハリウッド映画やアメリカンカルチャーの中心地として世界的に知られていますが、実際に訪れると日本とのギャップに驚くことが多い街でもあります。まず最も大事なことを言います。LAは車社会です。東京のように電車で効率よく移動できる街ではありません。市内の面積は東京23区の約2倍あり、観光スポットは広範囲に散らばっています。レンタカーなしでも旅行は可能ですが、行動範囲は大幅に制限されます。
治安については、正直に言うと日本と同じ感覚では歩けません。ダウンタウンのSkid Row周辺、ハリウッドの一部、夜間のベニスビーチなど、避けるべきエリアがあります。ただし、観光客が多いエリアは日中であれば概ね安全です。貴重品の管理、夜間の一人歩きを避けるなど、基本的な注意を守れば問題ありません。
日本からのアクセスは非常に良好です。成田・羽田からJAL、ANA、ユナイテッド航空などが直行便を運航しており、所要時間は約10時間です。時差は17時間(サマータイム中は16時間)。到着日は時差ボケが強いので、初日は軽めのスケジュールを組むことをおすすめします。LAX(ロサンゼルス国際空港)は大規模リニューアル工事中で、ターミナル間の移動に時間がかかる場合があるので余裕を持った行動が必要です。
通貨はUSドルで、2026年現在のレートは1ドル約150円前後です。クレジットカードは必須で、Visa・Mastercardはどこでも使えます。JCBカードはリトルトーキョーや日系ストアでは使えますが、一般のアメリカの店舗ではほぼ使えません。Visa またはMastercardを必ず持参してください。チップ文化は日本にはないものなので、別途詳しく説明します。
ロサンゼルスのエリアガイド:どこに泊まるべきか
LAは広大な都市なので、どこに宿泊するかで旅の快適さが大きく変わります。目的に合わせたエリア選びが重要です。各エリアの特徴、メリット・デメリットを率直に紹介します。
サンタモニカ / ベニス
海沿いの開放的な雰囲気が魅力のエリアです。サンタモニカ・ピアやベニスビーチが徒歩圏内で、Third Street Promenadeにはレストランやショップが並びます。治安はLAの中では比較的良好で、日本人旅行者にも人気のエリアです。ホテルの価格帯は1泊200〜400ドルが中心。Expo Lineでダウンタウンへもアクセスでき、車がなくても比較的過ごしやすいエリアです。デメリットは、ハリウッドやグリフィス天文台方面へは距離があること。朝晩は海風で思ったより肌寒いので上着が必要です。ベニスビーチ周辺は夜間にホームレスの方が増えるので、暗くなったら大通りを歩くようにしましょう。
ハリウッド / ウエストハリウッド
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム、ハリウッドサイン、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドなど、エンターテインメント関連のスポットに近いのが最大のメリットです。Metro B Lineの駅もあり、公共交通機関でのアクセスも可能。ウエストハリウッドはおしゃれなレストランやバーが多く、夜の街歩きも楽しめます。ホテルは1泊150〜350ドル程度。注意点として、ハリウッド大通り周辺は観光客を狙ったスリや詐欺(CDを無理やり渡して金を要求する、偽キャラクターとの写真で高額請求など)が多いので警戒してください。ウエストハリウッドはLGBTQ+フレンドリーなエリアとしても有名で、多様性に富んだ活気ある雰囲気です。
ダウンタウンLA(DTLA)
近年再開発が進み、ザ・ブロード美術館、グランドセントラルマーケット、Arts Districtなど見どころが増えています。Metro各線が集まる交通のハブで、車なしでの移動には最も便利なエリアです。リトルトーキョーもDTLA内にあり、日本食が恋しくなったときにすぐアクセスできます。ホテルの価格帯は1泊150〜300ドル。デメリットは、Skid Row(5th Street〜7th Street、Main Street〜Alameda Street周辺)というホームレスが集中するエリアが近いこと。日本の感覚で何も考えずに歩くのは危険です。宿泊先はDTLAの西側(Bunker Hill、South Park周辺)を選ぶのが安全です。夜のDTLAは人通りが少なくなるエリアもあるので、Uber/Lyftを活用しましょう。
ビバリーヒルズ / センチュリーシティ
高級ブランドショッピングが目的ならここです。ロデオドライブを歩くだけでも非日常感があります。治安はLA市内でトップクラスに良く、街並みも綺麗で日本人が安心して過ごせるエリアです。ただし、ホテルは1泊300〜800ドル以上と高額。レストランも高めの価格帯が中心です。観光スポットへのアクセスは車が必要で、公共交通機関は限られます。予算に余裕があり、安全で快適な滞在を重視する方におすすめです。
コリアタウン
意外かもしれませんが、コリアタウンは近年旅行者に人気が出ているエリアです。Metro B/D Lineの駅があり交通の便が良く、韓国料理のレストランが多数あるため食に困りません。ホテルの価格帯は1泊100〜200ドルとLAでは手頃。24時間営業の店も多く、夜遅くに食事できるのは日本人にはありがたいポイントです。デメリットは、観光スポットまではやや距離があること、周辺エリアの治安にばらつきがあることです。
空港周辺(イングルウッド / エルセグンド)
LAXに近いため、到着初日や出発前日の宿泊に便利です。SoFiスタジアム周辺は新しいホテルが増えています。価格帯は1泊120〜250ドル。ただし、観光には不向きで、食事の選択肢も限られます。トランジット利用や短期滞在向けです。
日本人旅行者へのおすすめ:初めてのLAならサンタモニカ、車がない場合はダウンタウン、予算重視ならコリアタウン、安全重視ならビバリーヒルズ。いずれの場合も、宿泊先を決める前にGoogleマップで周辺の様子をストリートビューで確認することを強く推奨します。
ロサンゼルス旅行のベストシーズン
LAは年間を通じて温暖な地中海性気候で、いわゆる「ベストシーズン」の幅が広いのが特徴です。ただし、時期によって混雑度や価格が大きく変わるので、目的に合わせた時期選びが重要です。
春(3月〜5月)
気温は18〜25度で非常に過ごしやすく、湿度も低いためベストシーズンの一つです。春休みシーズンのためユニバーサル・スタジオなどのテーマパークは混雑しますが、夏ほどではありません。ホテル価格も夏より手頃で、バランスの良い時期です。4月〜5月は晴天率が非常に高く、写真映えする旅行になるでしょう。唯一の注意点として、3月は'June Gloom'ならぬ'May Gray'が始まることがあり、朝は曇りがちで午後から晴れるパターンがあります。
夏(6月〜8月)
気温は25〜35度で、内陸部ではさらに暑くなります。観光のハイシーズンで、ホテル価格は最も高く、どの観光スポットも混雑します。6月は'June Gloom'と呼ばれる朝霧が海岸沿いに発生し、午前中は曇り空になることが多いです。7月〜8月は猛暑日があり、グリフィス天文台へのハイキングなどは熱中症対策が必須。日本の夏休み時期と重なるため日本人観光客も多く、リトルトーキョーなどで日本語が通じやすいメリットもあります。
秋(9月〜11月)
個人的に最もおすすめの時期です。9月〜10月は気温22〜28度で快適、夏の混雑が落ち着き、ホテル価格も下がります。特に10月は晴天率が高く気温も理想的です。ただし、10月後半はハロウィンイベントで一部のアトラクションが混雑します。ユニバーサル・スタジオの'Halloween Horror Nights'は人気で、チケットは早めの購入が必要です。11月後半のサンクスギビング週は再び混雑するので注意してください。
冬(12月〜2月)
気温は12〜20度で、日本の秋程度の過ごしやすさです。雨季にあたり、月に5〜8日程度の雨の日がありますが、一日中降り続くことは稀です。クリスマスシーズンはイルミネーションが美しく、年末年始のイベントも多数。ホテル価格はクリスマス〜年末年始を除けば年間で最も安く、予算重視の旅行者にはおすすめの時期です。ビーチで過ごすには寒いですが、美術館巡りやグルメ旅行には適しています。
ロサンゼルス観光プラン:3日から7日
LAは見どころが多く広範囲に散らばっているため、効率的な観光プランが重要です。以下はエリアごとにまとめた効率的なモデルプランです。
3日間コース:LAのエッセンスを凝縮
Day 1:サンタモニカ&ベニスビーチエリア
午前中にサンタモニカ・ピアを訪れましょう。ルート66の終着点の看板は定番の写真スポットです。ピアの遊園地は小規模ですが、太平洋を背景にした観覧車は絵になります。Third Street Promenadeでブランチを取り、その後ベニスビーチまで海沿いを散歩(約30分)。ベニスビーチではボードウォーク沿いのストリートパフォーマンスやマッスルビーチを見学。Abbot Kinney Blvdでおしゃれなカフェやセレクトショップを巡りましょう。夕食はサンタモニカに戻り、Ocean Avenue沿いのレストランで太平洋に沈む夕日を見ながら。
Day 2:ハリウッド&グリフィス天文台
午前中にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームへ。TCL Chinese Theatreの前庭にあるスターの手形・足形も必見です。ウォーク・オブ・フェームは長いので、お目当てのスターの位置を事前にアプリで確認しておくと効率的です。昼食はハリウッド周辺で。午後はグリフィス天文台へ移動しましょう。入場無料でLA市街とハリウッドサインの両方を一望できる最高のビュースポットです。天文台のプラネタリウム(大人7ドル)もおすすめ。週末は駐車場が満車になるため、DASH Observatoryバス(50セント)の利用が便利です。夕方は天文台からサンセットを眺め、LA市街の夜景まで堪能してください。日本では見られないスケールの夜景に感動するはずです。
Day 3:ダウンタウン&美術館
午前中にザ・ブロード美術館へ(入場無料、ただし事前予約推奨)。草間彌生やバスキアなどの現代アート作品が圧巻です。隣のウォルト・ディズニー・コンサートホールの建築も外から見るだけで価値があります。昼食はグランドセントラルマーケットで(多国籍のフードホールで、どの店も美味しい)。午後はリトルトーキョーを散策。日本食材が手に入る「ミツワ」や日本の書店「紀伊國屋」があり、ホームシック対策にもなります。時間があれば、Arts Districtのウォールアートを見て回るのも楽しいです。
5日間コース:3日間+以下を追加
Day 4:美術館巡り
午前中にゲッティ・センターへ。丘の上にある広大な美術館で、入場無料(駐車場代20ドルのみ)。建築、庭園、コレクションすべてが一流で、半日は必要です。カフェテリアからの眺望も素晴らしい。午後はLACMA — ロサンゼルス・カウンティ美術館へ移動。入口の'Urban Light'(街灯のインスタレーション)はLAで最も有名なフォトスポットの一つ。金曜夜は特別展示やイベントがあることも。美術館好きなら、この日だけで大満足できるはずです。
Day 5:ユニバーサル・スタジオ
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを丸一日楽しみましょう。日本のUSJとは異なるアトラクションがあり、特にStudio Tourは本物の撮影スタジオを巡る体験で、ハリウッドならではです。Super Nintendo Worldも2023年にオープンしています。チケットは公式サイトでの事前購入が必須。Express Pass(約100〜200ドル追加)は平日であれば不要ですが、週末や繁忙期は待ち時間短縮のためにあると便利です。開園直後と閉園2時間前が比較的空いています。パーク内の食事は高額(ハンバーガーセットで20ドル以上)なので、予算を意識するならCity Walk(パーク外の飲食店街)での食事も選択肢です。
7日間コース:5日間+以下を追加
Day 6:マリブ&パシフィック・コースト・ハイウェイ
レンタカーがあれば、PCH(パシフィック・コースト・ハイウェイ)のドライブは絶対に外せません。サンタモニカからマリブまで約30分。マリブビーチでのんびり過ごし、Nobu Malibu(あの松久信幸のレストラン)やMalibu Farmでランチ。エルマタドール・ステートビーチは崖から見下ろす絶景ビーチで、混雑も少なめです。帰りにトパンガキャニオンを通るルートも景色が美しい。車がない場合は、LAからマリブへのツアーに参加するか、Uber/Lyftで片道40〜60ドル程度です。
Day 7:買い物&カルチャー
午前中はビバリーヒルズのロデオドライブでウインドウショッピング。買わなくても歩くだけで楽しい通りです。The Groveショッピングセンターはオープンエアの商業施設で、隣接するOriginal Farmers Marketではローカルフードを楽しめます。午後は興味に合わせて、ピーターソン自動車博物館(車好きなら)、Los Angeles County Museum of Art(LACMA)の見逃した展示、またはSawtelle地区(West LAの日本食レストラン街)での食事を。最終日は帰国便に合わせてパッキングと移動の時間を十分に確保してください。LAXの国際線ターミナルは出発3時間前の到着が推奨です。
旅程のコツ:LAは渋滞がひどく、平日の朝7〜10時、夕方4〜7時は主要高速道路が動かなくなります。この時間帯の車移動は避け、近場の徒歩観光に充てるのが賢明です。Googleマップの到着予測時間に1.5倍をかけると現実的な所要時間になります。
ロサンゼルスのグルメ:レストランとカフェ
LAは世界有数のグルメ都市です。多民族が集まる街だけあって、あらゆるジャンルの料理が高いレベルで楽しめます。日本人旅行者に特におすすめのレストラン・カフェを紹介します。
日本人に嬉しい日本食エリア
リトルトーキョー(Little Tokyo):ダウンタウンにある日本人街で、ラーメン、寿司、焼肉、居酒屋など本格的な日本食が揃います。特におすすめは「Daikokuya」のラーメン(行列覚悟、豚骨ラーメン15ドル前後)、「Sushi Gen」の刺身定食(ランチ25ドル程度で新鮮な刺身が食べられる)、「Shin-Sen-Gumi」のつけ麺。日本語メニューがある店も多く、味も日本に近いので安心です。
Sawtelle Blvd(ソーテル):West LAにあるもう一つの日本食ストリートです。「Tsujita」のつけ麺はLAで最も有名な日本のラーメン店の一つ。「Tatsu Ramen」のカスタマイズラーメン、「Hurry Curry of Tokyo」のカレーライスなど、カジュアルな日本食が充実しています。リトルトーキョーより新しく綺麗な店が多い印象です。
LAならではのレストラン
In-N-Out Burger:カリフォルニア発のファストフードチェーンで、LAに来たら一度は食べるべきです。メニューはシンプル(ハンバーガー、チーズバーガー、ダブルダブル)ですが、裏メニュー'Animal Style'を注文すると特製ソースとグリルドオニオンが追加されます。価格は5〜8ドルで味は確か。LAXの近くにも店舗があるので、帰国前の最後のアメリカ飯としても最適です。
Grand Central Market:ダウンタウンにある歴史あるフードホール。「Eggslut」の卵料理サンドイッチ(朝食に最高)、「Tacos Tumbras a Tomas」のメキシカンタコス、「Sticky Rice」のタイ料理など、一箇所で様々な料理を試せます。平日の昼でも混雑するので、11時前に行くのがおすすめです。
Bestia:Arts Districtにあるイタリアンで、LAで最も予約が取りにくいレストランの一つ。自家製パスタとピザが絶品。2人で150〜200ドル程度(ワイン含む)。予約は2〜3週間前にOpenTableで。
Republique:La Brea Avenue沿いの人気フレンチ・カリフォルニア料理。特にブランチが評判で、週末は1時間以上待つことも。ペイストリーが特に素晴らしく、クロワッサンは日本の高級パン屋にも引けを取りません。
カフェ文化
LAはサードウェーブコーヒーの聖地の一つです。「Intelligentsia Coffee」(シルバーレイク)、「Blue Bottle Coffee」(Arts District)、「Verve Coffee Roasters」(サンタモニカ、DTLA)など、東京でもお馴染みのブランドの本場の味を楽しめます。コーヒー一杯5〜7ドルと日本より高めですが、スペシャルティコーヒーの品質は保証済み。アメリカのカフェではノートPCを広げて作業する人が多く、長居しても嫌な顔はされません。ただし、日本のカフェのような静かさは期待しないでください。
予算の目安:朝食10〜15ドル、昼食15〜25ドル、夕食30〜60ドル(お酒なし)。これにチップ(後述)と税金が加わるので、食費は1日80〜150ドルを想定しておくとよいでしょう。日本と比べると食事は明らかに高額です。
必食グルメ:ロサンゼルスの味
LAを訪れたら絶対に食べておきたい10品を紹介します。どれもLA独自の食文化を反映した料理ばかりです。
- タコス(Tacos):LAの魂とも言える料理。メキシコからの移民が多いこの街では、路上のタコスタンドから高級レストランまで、どこでも本格的なタコスが食べられます。カルネ・アサダ(牛肉)、アル・パストール(豚肉のスパイス焼き)、カルニタス(豚肉の煮込み)が定番。1つ2〜4ドルで、3つも食べればお腹いっぱい。Grand Central Marketの「Tacos Tumbras a Tomas」やBoyle Heightsの路上タコス屋がおすすめです。
- フレンチディップ・サンドイッチ:LAが発祥の料理です。薄切りローストビーフをフランスパンに挟み、肉汁(au jus)につけて食べます。「Philippe The Original」(1908年創業、DTLA)と「Cole's」(1908年創業、同じくDTLA)が元祖を争っています。どちらも10〜15ドルで満足感のある一品。日本にはないスタイルのサンドイッチで、一度食べるとクセになります。
- ブリトー:タコスと並ぶメキシカンの定番。小麦粉のトルティーヤに米、豆、肉、チーズ、サルサなどを包んだもの。巨大で、1つで一食分のボリュームがあります。10〜15ドル程度。日本のブリトーとは比べ物にならないサイズと味の深さ。朝食ブリトー(スクランブルエッグ入り)もLAの定番朝食です。
- アサイーボウル:LAの健康志向を象徴する一品。アサイーベースのスムージーにグラノーラ、フルーツ、はちみつをトッピング。サンタモニカやベニスのジュースバーで12〜16ドル。朝食や軽食に最適で、見た目も華やかで写真映えします。
- コリアンBBQ:コリアタウンの焼肉はLAグルメの重要な一角。「Kang Ho-dong Baekjeong」や「Park's BBQ」が有名。日本の焼肉とは味付けやサイドディッシュ(バンチャン、無料でおかわり自由)が異なり、新鮮な体験になります。2人で60〜100ドル程度。深夜営業の店が多いのもありがたいポイント。
- フィッシュタコス:白身魚のフライをトルティーヤに挟み、キャベツのスロー、サルサ、ライムで仕上げた一品。サンタモニカの「Bay Cities Italian Deli」近くのシーフード店や、ベニスの「Tacos Punta Cabras」で食べられます。軽くて美味しく、海沿いで食べると最高です。5〜8ドル。
- スモークミート・サンドイッチ(パストラミ):「Langer's Delicatessen」(MacArthur Park近く)のNo.19パストラミサンドイッチは全米で最高と評されています。分厚いパストラミにコールスロー、ロシアンドレッシング。20ドル前後。ボリューム満点で、半分でも十分かもしれません。
- エッグスラット:Grand Central Market発祥の卵料理。マッシュポテトの上に半熟卵を乗せ、パンにつけて食べるスタイルの'Slut'が名物。東京の渋谷にも進出していますが、本場の味は格別。朝の行列は長いですが、10〜15ドルで食べる価値あり。
- クラフトバーガー:In-N-Out以外にも、LAにはハンバーガーの名店が多数。「Father's Office」のOffice Burger(ブルーチーズとアルグラが特徴、バーガーの改変不可という厳格なポリシー)、「Shake Shack」(東京にもあるが本場は格別)、「Umami Burger」(旨味がコンセプト)など。15〜20ドルでサイドメニュー付き。
- アボカドトースト:LAのカフェ文化を象徴する一品。シンプルに見えますが、質の良いサワードウパンにクリーミーなアボカド、フレークソルト、チリフレーク、ライムの組み合わせは完璧。「Gjusta」(ベニス)のアボカドトーストは特に有名。12〜16ドル。日本では考えられない価格ですが、LAの朝食のスタンダードです。
ロサンゼルスの裏技:地元民のアドバイス
ガイドブックには載っていない、LAをもっと楽しむための実践的なアドバイスを12個紹介します。
- チップは税抜き金額の18〜20%が標準:日本にはないチップ文化はLA旅行で最も戸惑うポイントです。レストランでは税抜き金額の18〜20%が標準。15%だと不満に思われ、10%以下はサービスが極めて悪かった場合のみ。会計時にチップの目安が印字されていることが多いので参考にしてください。カフェのカウンター注文では1〜2ドルまたは省略可。Uber/Lyftでは15〜20%。ホテルのベッドメイキングには枕元に1〜2ドル。
- 税金は表示価格に含まれていない:日本と異なり、LAの全ての商品・サービスは税抜き表示です。LA郡の消費税は約10.25%(2026年現在)。つまり、メニューで25ドルのステーキを注文すると、税金2.56ドル+チップ5ドルで合計約32.56ドルになります。予算計画には必ずこの上乗せを含めてください。
- 水道水は飲める(味は微妙):LAの水道水は安全ですが、日本の水に慣れた舌には少しカルキ臭く感じるかもしれません。スーパーで大きなボトルウォーターを買って持ち歩くのが快適です。レストランでは'Can I have water, please?'で無料の水(tap water)が出てきます。
- 右側通行に注意:歩行時も車道も右側通行です。横断歩道でない場所での横断(jaywalking)は罰金の対象になります。LAの道は広く車のスピードも速いので、交通ルールは厳守してください。歩きスマホも日本以上に危険です。
- 日焼け止めは必須:LAの紫外線は東京の1.5〜2倍です。曇りの日でも日焼けします。SPF50以上の日焼け止めを必ず持参し、2〜3時間おきに塗り直しましょう。アメリカの日焼け止めはベタつくものが多いので、日本から持参するのがおすすめです。サングラスも必需品です。
- ユニバーサルのチケットは日本で買う方が安い場合も:日本の旅行代理店やKlook、KKdayなどのプラットフォームで割引チケットが販売されていることがあります。公式サイトの価格と比較してから購入しましょう。日付指定チケットの方が当日券より安い傾向があります。
- Uberを使いこなす:LAでの移動はUber/Lyftが基本です。タクシーよりも安く、アプリで行き先を入力するだけなので英語が苦手でもストレスがありません。チップはアプリ内で払えます。朝のラッシュアワーと金曜夜はサージプライシング(割増料金)になるので注意。Uber XLは大きい車で4人以上のグループに便利。空港からダウンタウンまでは30〜50ドル程度です。
- グリフィス天文台は日没1時間前に到着:昼間の景色、サンセット、夜景の3つを楽しめるゴールデンタイムです。週末は駐車場が満車になることが多いので、DASHバスの利用を推奨。天文台内のレオナード・ニモイ・イベントホライズン・シアターでの無料ショーも見逃さないでください。
- ゲッティ・センターは午前中に:ゲッティ・センターは入場無料の素晴らしい美術館ですが、午後になると混雑します。トラムで丘を登るのも楽しい体験。庭園の散策も含めて3〜4時間は見ておきましょう。金曜日は21時まで開館しており、夜景を見ながらの美術鑑賞が可能です。
- 英語に自信がなくてもGoogle翻訳で乗り切れる:LAの人々は移民が多い街柄、英語が流暢でない人に慣れています。Google翻訳のカメラ機能でメニューを翻訳したり、会話モードで意思疎通したりと、テクノロジーを遠慮なく使いましょう。リトルトーキョーやSawtelleでは日本語が通じる店も多いです。
- 地震対策を忘れずに:LAも日本と同じく地震帯に位置しています。ホテルの避難経路を確認し、非常時の集合場所を把握しておきましょう。日本ほどの耐震基準ではないため、大きな揺れを感じたらテーブルの下に隠れるなどの基本行動を。ただし、旅行中に体感地震に遭う確率は低いです。
- お土産はTrader Joe'sで:アメリカのスーパーマーケットチェーン「Trader Joe's」は、ばらまき用お土産の宝庫です。エコバッグ(LAデザインは3〜5ドル)、チョコレート、スパイス、クッキーなど、おしゃれでリーズナブルなオリジナル商品が揃っています。日本には未進出なので特別感もあります。
ロサンゼルスの交通と通信
空港からのアクセス
LAX(ロサンゼルス国際空港)から市内へのアクセス方法は複数あります。最もおすすめなのはUber/Lyftで、ダウンタウンまで30〜50ドル(渋滞時はそれ以上)、サンタモニカまで25〜40ドル程度。2024年に開業したLAX Automated People Mover(無料モノレール)で空港からMetro C Lineの駅まで行き、そこからMetroに乗り換えることも可能です。フライアウェイバスはダウンタウンのユニオンステーションまで10ドルで、コスパは最高ですが、荷物が多い場合や疲れている到着直後にはUberの方が楽です。
市内交通
Metro(地下鉄・ライトレール):LAのMetroは東京の地下鉄と比べるとカバー範囲が限定的ですが、主要な観光エリア間の移動には使えます。B Line(旧レッドライン)はハリウッドとダウンタウンを結び、E Line(旧エキスポライン)はダウンタウンとサンタモニカを結びます。1回の乗車は1.75ドルで、TAPカード(初回2ドル)にチャージして使います。注意点として、日本の電車ほど清潔ではなく、車内での安全にも気を配る必要があります。特に夜間の利用は推奨しません。
レンタカー:LAを最大限楽しむならレンタカーが最適です。国際運転免許証を日本で取得してから渡航してください(各都道府県の運転免許センターで当日発行、2,350円)。レンタカーの相場は1日40〜80ドル程度(保険込み)。ガソリンは1ガロン(約3.8リットル)4〜5ドル。駐車場代が意外と高く、ダウンタウンでは1日20〜40ドル、サンタモニカやビバリーヒルズでも10〜25ドルかかります。右側通行、右折時の赤信号での右折可(一部を除く)、4ウェイストップのルールなど、日本とは異なる交通ルールに注意してください。
Uber/Lyft:前述の通り、最も便利な移動手段です。レンタカーの運転に不安がある場合は、全ての移動をUber/Lyftにする選択肢もあります。その場合、1日の移動費は40〜100ドル程度を見込んでおきましょう。
通信(SIM・Wi-Fi)
日本のキャリアの海外ローミングは高額になりがちなので、現地SIMまたはeSIMの購入をおすすめします。出発前にAiralo、Holafly、UbiqiなどのeSIMを購入しておくと、到着後すぐにデータ通信が使えます。7日間5GBで10〜15ドル程度。物理SIMが必要な場合は、空港やBest Buy、TargetなどでプリペイドSIM(T-MobileやMint Mobileなど)を購入できます。LAは主要エリアであれば4G/5Gの通信環境が良好です。ホテルやカフェの無料Wi-Fiも充実していますが、セキュリティの観点からVPNの使用を推奨します。Googleマップのオフラインマップをダウンロードしておくと、通信が不安定な場所でもナビゲーションが使えて安心です。
ロサンゼルスは誰向き?まとめ
ロサンゼルスは、エンターテインメント、グルメ、アート、ビーチ、ショッピングと、あらゆる旅の要素が揃った都市です。特に映画・音楽好き、グルメ好き、カリフォルニアの開放的な雰囲気を味わいたい人にとっては最高の目的地です。一方で、日本と比べると治安、清潔さ、公共交通機関の利便性、サービスの質で劣る面があることも正直に認めなければなりません。
こんな人におすすめ:ハリウッド文化に興味がある、多国籍グルメを楽しみたい、ビーチとアートの両方が好き、アメリカのカジュアルな雰囲気が好き、買い物を楽しみたい。
こんな人には不向きかも:日本レベルの清潔さ・安全性を求める、公共交通機関だけで効率的に観光したい、静かで落ち着いた旅行を好む、予算が限られている(LAは全体的に物価が高い)。
LAは完璧な街ではありませんが、そのエネルギーと多様性は他の都市では味わえないものです。事前の準備をしっかりして、柔軟な心で楽しんでください。太陽の光とパームツリーが並ぶ道を走る瞬間、LAに来てよかったと必ず思えるはずです。