ボラカイ
ボラカイ2026:旅行前に知っておくべきこと
フィリピンのボラカイ島。名前だけは聞いたことがあるけど、実際どんなところ?という方も多いのではないでしょうか。私は2019年から2023年まで、仕事の関係でこの島に住んでいました。4年間で見た観光客の変化、2018年の半年間の島閉鎖からの復活、そしてコロナ後の現在まで、この島のすべてを知り尽くしています。
ボラカイは、マニラから南に約315km、パナイ島の最北端に位置する全長約7kmの小さな島です。世界的に有名なホワイトビーチを中心に、毎年200万人以上の観光客が訪れます。日本人にとっては「フィリピン=セブ」というイメージが強いかもしれませんが、ビーチの美しさでいえばボラカイは圧倒的です。
2018年、環境汚染を理由にドゥテルテ大統領(当時)が島を半年間閉鎖しました。この措置により下水処理システムが整備され、違法建築が撤去され、ビーチの水質は劇的に改善。現在のボラカイは、かつての「パーティーアイランド」から「持続可能なリゾート地」へと生まれ変わっています。
日本からのアクセスも良好です。成田・関空からマニラまで約4時間、マニラからカティクラン空港まで国内線で約1時間。カティクラン港からボートで15分。朝出発すれば、夕方にはホワイトビーチでサンセットカクテルを楽しめます。直行便がないのは残念ですが、マニラでの乗り継ぎ時間を2〜3時間確保すれば、ストレスなく移動できます。
物価は日本の約3分の1。ただしリゾートエリアなので、フィリピンの他の地域より高めです。ビーチフロントのレストランで食事しても1人1,500〜2,500円程度。5つ星リゾートでも1泊2〜3万円で宿泊可能。円安の影響はありますが、それでも沖縄やハワイと比べれば格段にリーズナブルです。
ボラカイのエリア:宿泊場所の選び方
ボラカイは小さな島ですが、エリアによって雰囲気がまったく異なります。「どこに泊まるか」で旅の印象が大きく変わるので、じっくり検討してください。
ステーション1(北部):高級リゾートエリア
ホワイトビーチの北端、最も砂がきめ細かく、海が静かなエリアです。シャングリ・ラやディスカバリーショアーズなど、5つ星リゾートが集中しています。1泊25,000〜50,000円(約9,000〜18,000ペソ)が相場。日本人が期待する「リゾート」のイメージに最も近いでしょう。
メリットは静けさと品質。デメリットは選択肢の少なさとレストランへのアクセス。夜になるとDモール・ボラカイまで歩いて15〜20分かかります。トライシクル(三輪タクシー)で50〜100ペソ(約130〜260円)ですが、面倒に感じる人もいるでしょう。
こんな人におすすめ:ハネムーン、記念日旅行、静かに過ごしたいカップル、小さなお子様連れのファミリー
ステーション2(中央):観光の中心地
Dモールを中心とした、ボラカイで最も賑やかなエリア。レストラン、バー、ショップ、両替所、ATM、マッサージ店など、すべてが徒歩圏内に揃っています。宿泊施設の選択肢も最多で、1泊3,000〜15,000円(約1,000〜5,500ペソ)と幅広い価格帯。
正直に言うと、日本人の感覚では「少しごちゃごちゃしている」と感じるかもしれません。特にDモール周辺は人通りが多く、ビーチにも物売りが来ます(2018年以降は規制されましたが、完全にはなくなっていません)。しかし利便性は抜群で、初めてのボラカイならここがベストだと私は思います。
こんな人におすすめ:初めてのボラカイ、友人グループ、一人旅、短期滞在(2〜3泊)
ステーション3(南部):バックパッカーの聖地
かつてはボラカイで最も安い宿が集中していたエリア。現在でも1泊1,500〜4,000円(約500〜1,500ペソ)のゲストハウスやホステルが多数あります。若い欧米人バックパッカーが多く、夜はビーチ沿いのバーで生演奏を楽しむ雰囲気。
砂質はステーション1・2より粗く、波も少し高め。ただしその分人が少なく、ローカルな雰囲気を味わえます。レストランも観光客向けの店より、地元民が通う安くて美味しい店が多いです。
デメリットは清潔さ。安宿の中にはシャワーの水圧が弱かったり、エアコンの効きが悪かったりする場所もあります。予約前にBooking.comやAgodaのレビューを必ず確認してください。
こんな人におすすめ:予算重視の一人旅、長期滞在、現地の雰囲気を楽しみたい人
ブラボグビーチ(東海岸):ウォータースポーツの聖地
島の反対側、東海岸に位置するブラボグビーチは、11月〜4月にかけてアマハン(北東モンスーン)の風が吹き、カイトサーフィンとウィンドサーフィンのメッカとなります。世界中からプロやセミプロが集まり、大会も開催されます。
宿泊施設はホワイトビーチ側より少ないですが、その分静か。サーフショップが併設されたホテルも多く、1泊5,000〜12,000円(約1,800〜4,500ペソ)程度。ただしサンセットはホワイトビーチ側でしか見られないので、毎日島を横断する必要があります(徒歩15〜20分、トライシクルで50ペソ)。
こんな人におすすめ:カイトサーフィン・ウィンドサーフィン目的、静かな環境を好む人
ニューコースト(北東部):新開発エリア
2010年代後半から開発が進む新しいエリア。フェアウェイズ&ブルーウォーターなどの大型リゾートがあり、ゴルフコースも併設。ホワイトビーチの喧騒から離れた、完全なリゾート滞在が可能です。
デメリットはアクセス。ホワイトビーチまでシャトルバスで10〜15分かかり、気軽に外出できません。リゾート内で完結する滞在を望む人には最適ですが、「ボラカイを歩き回りたい」人には不向きです。
ディニウィド(北西部):隠れ家的ビーチ
ディニウィドビーチは、ステーション1のさらに北、岩場を越えた先にある小さなビーチです。ホワイトビーチの賑わいから完全に切り離され、まるでプライベートビーチのような静けさ。小規模なブティックホテルが点在し、1泊8,000〜20,000円(約3,000〜7,500ペソ)程度。
アクセスは徒歩のみ。ステーション1から岩場を10分ほど歩くか、ボートをチャーター(往復500〜1,000ペソ)します。買い物や食事のたびにこの移動が必要なので、不便を楽しめる人向けです。
こんな人におすすめ:二度目以降のボラカイ、究極の静けさを求める人、写真映えスポットを探している人
ベストシーズン:いつ行くべきか
フィリピンには乾季(11月〜5月)と雨季(6月〜10月)があります。ボラカイも基本的にこのパターンですが、小さな島ならではの特徴があります。
ベストシーズン:12月〜2月
雨がほとんど降らず、気温も28〜32度と快適。海は穏やかで透明度も高く、シュノーケリングやダイビングに最適です。クリスマス・年末年始は世界中から観光客が押し寄せ、宿泊料金は通常の2〜3倍に跳ね上がります。1月中旬〜2月が狙い目でしょう。
この時期のデメリットは「混雑」と「価格」のみ。天候に関してはほぼ完璧です。
ショルダーシーズン:3月〜5月
乾季後半。3月は気温が上がり始め、4〜5月はフィリピンで最も暑い時期(33〜36度)になります。日中のビーチは灼熱で、11時〜15時は日陰で過ごすのが賢明。ただし早朝と夕方のビーチは最高です。
4月のホーリーウィーク(イースター前後)はフィリピン人の国内旅行シーズン。特にホワイトビーチは大混雑します。この時期を避けるか、逆に祭りの雰囲気を楽しむか、好みが分かれるところです。
5月は藻の季節。海水温の上昇と風の弱まりにより、ホワイトビーチに緑藻(ボラカイでは「lukay」と呼びます)が発生することがあります。見た目は良くありませんが、毎朝清掃されますし、健康上の問題はありません。気になる人はこの時期を避けてください。
雨季:6月〜10月
「雨季=旅行に不向き」と思われがちですが、そうとも限りません。確かに午後にスコールが降ることが多いですが、1〜2時間で止み、その後は快晴になることも。宿泊料金は乾季の半額以下になることもあり、コスパ重視の旅行者には狙い目です。
7〜9月は台風シーズン。直撃は稀ですが、影響で数日間天候が崩れることがあります。また、この時期のブラボグビーチは南西モンスーン(ハバガット)の影響で波が高く、逆にホワイトビーチ側は比較的穏やか。季節によって「良いビーチ」が変わるのもボラカイの特徴です。
イベントカレンダー
1月第3週:アティ・アティハン祭り(カリボ) - パナイ島本土のカリボで開催されるフィリピン最大級の祭り。ボラカイから日帰りで参加可能。顔を黒く塗った参加者が踊り狂う、強烈な体験ができます。
4月:ラボラカイ - ボラカイの地元祭り。パレードやビーチパーティーが開催されますが、規模は年によって異なります。
11月:国際カイトボーディング大会 - ブラボグビーチで開催。世界トップクラスの選手の技を間近で見られます。
モデルコース:3日間・5日間・7日間
3日間コース:初めてのボラカイ・ハイライト
1日目:到着日
- 午前:カティクラン空港着、ボート&トライシクルでホテルへ(所要約1時間)
- 12:00:チェックイン、ランチは近くのレストランで
- 14:00:ホワイトビーチを散策、ステーション1から3まで歩いてみる(約2km、40分)
- 17:30:ステーション1でサンセット鑑賞。ビーチフロントのバーでドリンク(ビール150ペソ〜、カクテル250ペソ〜)
- 19:00:Dモール・ボラカイでショッピング&夕食
2日目:アイランドホッピング
- 7:00:早起きしてビーチウォーク。朝のホワイトビーチは人が少なく最高
- 8:00:ホテルで朝食
- 9:00:アイランドホッピングツアー出発(1人1,500〜2,500ペソ、約4,000〜6,500円)。プカビーチ、クリスタルコーブ島、クロコダイル島などを巡る
- 12:00:ボート上でBBQランチ(ツアーに含まれることが多い)
- 15:00:ホテルに戻り、プールやスパでリラックス
- 17:00:サンセットセーリング(オプション、1人800〜1,500ペソ)またはビーチでのんびり
- 19:30:ステーション2のシーフードレストランで夕食
3日目:出発日
- 6:30:最後の朝日を見にビーチへ
- 8:00:朝食、チェックアウト準備
- 10:00:チェックアウト(荷物はホテルに預ける)
- 10:30:最後のショッピング。お土産は貝殻のアクセサリー、ココナッツオイル、ドライマンゴーが定番
- 12:00:ランチ
- 14:00:港へ移動、ボートで本島へ
- 15:00:カティクラン空港着、フライトへ
5日間コース:じっくりボラカイ満喫
3日間コースに以下を追加:
4日目:アクティビティデー
- 8:00:朝食後、アリエルズポイントへ(1人2,500〜3,500ペソ、ランチ・ドリンク込み)
- 9:30:ボートで約30分、断崖絶壁のクリフジャンプポイント到着
- 10:00〜15:00:5m、8m、10m、15mの様々な高さからジャンプ、シュノーケリング、カヤック、飲み放題BBQランチ
- 16:00:ホテル帰着
- 17:30:ビーチマッサージでリラックス(1時間500〜800ペソ)
- 19:30:ステーション3のローカルレストランで夕食
5日目:ルホ山と島の東側探索
- 7:00:トライシクルでルホ山へ(入場料100ペソ)。ボラカイ最高峰(100m)からの360度パノラマ
- 8:30:ブラボグビーチへ移動、カフェで朝食
- 10:00:カイトサーフィン体験レッスン(初心者2時間3,000〜4,000ペソ)またはビーチでのんびり
- 12:00:ブラボグビーチ沿いのレストランでランチ
- 14:00:ホテルに戻り、最後のプールタイム
- 16:00:出発準備
7日間コース:完全版ボラカイ体験
5日間コースに以下を追加:
6日目:ディニウィドビーチと北部探索
- 8:00:ステーション1から岩場を歩いてディニウィドビーチへ(10〜15分)
- 9:00:人の少ないビーチで読書、シュノーケリング、写真撮影
- 12:00:ディニウィドのカフェでランチ(選択肢は少ないが雰囲気◎)
- 14:00:プカビーチへトライシクルで移動(150ペソ)
- 14:30:プカビーチでのんびり。ホワイトビーチより人が少なく、貝殻(プカシェル)が拾える
- 17:00:サンセット前にホワイトビーチへ戻る
- 18:00:ファイヤーダンスショー鑑賞(ビーチ沿いで無料)
- 19:30:最後のディナーはステーション1の高級レストランで
7日目:スパデーとゆったり出発
- 9:00:ゆっくり起床、ホテルで朝食
- 10:00:スパで2〜3時間のトリートメント(フルボディマッサージ+フェイシャル+スクラブで3,000〜5,000ペソ)
- 13:00:チェックアウト、軽めのランチ
- 14:00:最後のビーチ時間
- 16:00:空港へ移動
グルメガイド:ボラカイで食べるべきもの
正直に言います。ボラカイは「美食の島」ではありません。観光地価格の店が多く、「高くて普通」という評価になりがち。しかし探せば本当に美味しい店もあります。4年間住んでいた私のおすすめを紹介します。
ストリートフード:50〜150ペソ(約130〜400円)
チョリバーガー:ボラカイ名物、フィリピンのチョリソー(甘辛いソーセージ)をパンに挟んだもの。Dモール入口付近の屋台で50〜80ペソ。深夜の飲み帰りに最高。
イカの串焼き:ビーチ沿いの屋台で焼きたてを。1串50〜100ペソ。酢と唐辛子のタレで食べる。
ハロハロ:フィリピンのかき氷。様々なトッピング(タピオカ、ウベアイス、甘い豆など)が入った甘いデザート。100〜150ペソ。暑い午後に必須。
ローカルフード:150〜400ペソ(約400〜1,000円)
アンドックス(Andok's):フィリピン全土にチェーン展開するローストチキンの店。Dモール内にあり、1/4チキンとライスで180ペソ前後。観光客向けの店の半額以下で、しっかり美味しい。
マンイナサル(Mang Inasal):同じくチキンのチェーン店。こちらはグリルチキンがメイン。ご飯おかわり自由(アンリミテッドライス)で200ペソ前後。フィリピン人の国民食です。
ステーション3のカレンデリア:「カレンデリア」はフィリピン式の大衆食堂。ガラスケースに並んだおかずを指差しで選び、ご飯と一緒に食べます。100〜200ペソで満腹に。観光客はあまり来ないので、ローカル体験をしたい人向け。
ミドルレンジ:400〜1,000ペソ(約1,000〜2,600円)
スモークス(Smoke's):Dモール近く、アメリカンスタイルのリブとバーガー。ポークリブは絶品で、ハーフラック(600ペソ前後)でも十分なボリューム。アメリカ人観光客に人気ですが、日本人の口にも合います。
プラヤ(Playa):ステーション2のビーチフロント、スペイン料理とフィリピン料理のフュージョン。パエリア(2人前1,200ペソ)が看板メニュー。海を見ながらのディナーに最適。
レモンカフェ(Lemoni Cafe):地中海料理のカフェ。朝食からディナーまで使える万能店。ギリシャ風サラダ、パスタ、グリル料理が人気。1人500〜800ペソ。野菜不足を感じたらここへ。
ファインダイニング:1,500ペソ以上(約4,000円以上)
シプラス(Cyma):ギリシャ料理の高級レストラン。Dモールの2階にあり、サガナキ(フランベしたチーズ)のパフォーマンスが名物。2人で3,000〜5,000ペソ。特別な夜に。
ザ・サニーサイドカフェ:朝食で有名な店ですが、ディナーも素晴らしい。オーガニック食材を使った創作料理。ステーション1、静かな雰囲気で大人向け。1人1,500〜2,500ペソ。
カフェ:コーヒーとスイーツ
リアルコーヒー(Real Coffee):ステーション1、ボラカイで最も有名なカフェ。名物は「カラマンシーマフィン」。フィリピンの柑橘類カラマンシーを使った甘酸っぱいマフィンで、1個80ペソ。朝の散歩帰りに最適。
ジョナズ・フルーツシェイク(Jonah's):フルーツシェイク専門店。マンゴー、パパイヤ、ドラゴンフルーツなど、新鮮なフルーツのシェイクが150〜250ペソ。暑い日の午後に。
スターバックス:はい、ボラカイにもあります。Dモール内。日本と同じ味、同じWi-Fi、同じ安心感。旅先でも「いつもの」が欲しいときに。価格は日本とほぼ同じか少し安い程度。
絶対食べたい料理10選
- シシグ(Sisig):豚の顔肉を刻んで鉄板で焼いた料理。玉ねぎ、唐辛子、卵と混ぜて食べる。ビールのつまみに最高。200〜350ペソ。
- レチョン(Lechon):丸焼きにした子豚。皮はパリパリ、中はジューシー。フィリピンの祝祭料理。ボラカイではスライスで提供、300〜500ペソ。
- シニガン(Sinigang):タマリンドで酸味をつけたスープ。豚肉、海老、魚など具材は様々。野菜たっぷりで日本人の胃にも優しい。250〜400ペソ。
- アドボ(Adobo):フィリピンの国民料理。豚肉または鶏肉を醤油、酢、ニンニクで煮込んだもの。どこで食べても外れない。150〜300ペソ。
- カレカレ(Kare-Kare):ピーナッツソースのシチュー。牛テール、野菜を甘いピーナッツソースで煮込む。バゴオン(発酵海老ペースト)と一緒に。400〜600ペソ。
- ブラロ(Bulalo):牛骨髄のスープ。骨から出た旨味が最高。パナイ島の名物でもある。冷房で冷えた体に。350〜500ペソ。
- グリルドシーフード:ビーチ沿いのレストランで、その日獲れた魚介を選んでグリルに。エビ、イカ、魚、貝類。量り売りで、1人500〜1,000ペソが目安。
- パンシット・カントン:フィリピン風焼きそば。卵麺を野菜と肉で炒める。カラマンシーを絞って食べる。120〜250ペソ。
- ハロハロ:再掲になりますが必食。フィリピンのかき氷デザート。一度食べたら忘れられない。100〜200ペソ。
- トゥロン:バナナの春巻き。甘いサバナナ(料理用バナナ)を春巻きの皮で巻いて揚げ、黒糖をかける。屋台で30〜50ペソ。
地元の秘訣:知っておくと得する12のこと
- 両替はDモール周辺で:空港や港の両替所はレートが悪い。Dモール周辺に競合する両替所が多く、レートを比較できる。1万円で100〜200ペソ(約260〜520円)の差が出ることも。
- トライシクルは乗る前に交渉:メーターはない。相場はステーション内の移動で50〜100ペソ、端から端まで150〜200ペソ。「How much?」と聞いてから乗ること。
- ボート料金は公定価格:カティクラン港からボラカイへのボートは環境税込みで375ペソ(外国人)。これは公定価格なので交渉不要。逆に「割引」を持ちかけてくる人は詐欺の可能性あり。
- JCBカードはほぼ使えない:日本人には残念なお知らせ。ボラカイでJCBが使える店は極めて稀。VISA/Mastercardを持参するか、現金を多めに用意。ATMは手数料200〜250ペソ。
- Wi-Fiはホテル頼み:フィリピンのWi-Fiは遅くて不安定。ホテル選びの際、Wi-Fiのレビューを必ず確認。リモートワークするなら高級リゾートを選ぶか、ポケットWi-Fiをレンタル。
- 日焼け止めはリーフセーフを:2018年の規制以降、ボラカイではサンゴに有害な成分を含む日焼け止めの使用が禁止されています。日本から「リーフセーフ」「サンゴに優しい」と表記された製品を持参するか、現地のドラッグストア(ワトソンズがDモールにある)で購入を。
- ビーチでの飲酒は禁止:2018年以降、ビーチでの飲酒・喫煙は禁止。レストランやバーのテーブル席でなら飲酒OK。砂浜でビール片手に...は罰金対象です。
- 砂の城も禁止:冗談のようですが本当。ビーチに穴を掘ったり、砂の城を作ったりすることも規制されています。子連れの方は要注意。
- 写真撮影のベストタイム:サンセットは17:30〜18:00頃。しかし写真的には日没の30分前、空がオレンジに染まり始める頃がベスト。三脚があればロングエクスポージャーで幻想的な写真が撮れます。
- マッサージは値段より技術:ビーチの「300ペソマッサージ」と店舗の「600ペソマッサージ」、どちらが良いかは運次第。地元で評判の店を探すより、ホテルのスパを利用する方が確実。少し高くても品質が保証されます。
- アクティビティは現地予約で安くなる:日本の代理店やKlookで事前予約すると、現地価格より20〜30%高いことも。到着後、ビーチ沿いのツアーデスクで直接交渉すれば安くなります。ただし繁忙期は売り切れリスクあり。
- チップは期待されている:フィリピンはチップ文化があります。レストランでサービス料が含まれていない場合は10%程度、ポーター・マッサージ・ツアーガイドには50〜100ペソ。日本人には馴染みませんが、現地の給与水準を考えると大きな助けになります。
交通と通信:島での移動と接続
日本からボラカイへのアクセス
残念ながら、日本からボラカイへの直行便はありません。以下のルートが一般的です:
ルート1:マニラ経由(最も一般的)
- 成田/羽田/関空 → マニラ(約4〜5時間)
- マニラ → カティクラン空港(約1時間)
- カティクラン港 → ボラカイ島(ボート約15分)
合計所要時間:約8〜10時間(乗り継ぎ待ち時間含む)
マニラでの乗り継ぎは、国際線がNAIA(ニノイ・アキノ国際空港)ターミナル1か3、国内線がターミナル2〜4と分かれることがあります。ターミナル間移動に30分〜1時間かかるので、乗り継ぎ時間は最低3時間確保してください。
ルート2:セブ経由
- 成田/関空 → セブ(約4〜5時間、直行便あり)
- セブ → カティクラン空港(約1時間)
セブ直行便(フィリピン航空、セブパシフィック)を使えば、マニラの混雑を避けられます。ただしセブ〜カティクラン便の本数は少なめ。
航空会社の選択
- フィリピン航空:フルサービス、預け荷物23kg込み、座席指定可。日本〜マニラ往復5〜8万円程度
- セブパシフィック:LCC、預け荷物別料金、座席は狭め。日本〜マニラ往復3〜5万円程度
- ANA/JAL:マニラまで。安心の日本品質だが高め。マイル利用にはおすすめ
国内線(マニラ/セブ〜カティクラン)はフィリピン航空、セブパシフィック、エアアジアが運航。片道3,000〜8,000ペソ(約8,000〜21,000円)、繁忙期は高騰します。
カティクランからボラカイへ
カティクラン空港に着いたら、以下の流れでボラカイへ向かいます:
- 空港から港へ:徒歩5分、または無料シャトル
- 港でチケット購入:環境税300ペソ+ターミナル料75ペソ=375ペソ(外国人)。カウンターで支払い
- ボートに乗船:約15分でボラカイ到着
- トライシクルでホテルへ:100〜200ペソ、行き先を伝えて交渉
合計1時間程度。スムーズですが、繁忙期はボート待ちで30分〜1時間かかることも。
島内の移動
徒歩:ホワイトビーチ沿いは基本的に歩き。ステーション1〜3まで約2km、ゆっくり歩いて40分。夜も街灯があり安全です。
トライシクル:三輪タクシー。メインロードを走ります。ビーチ沿いは入れないので、少し内陸を移動したいときに。相場は近距離50ペソ、遠距離200ペソまで。必ず乗る前に料金確認を。
電動トライシクル(E-Trike):2020年以降、環境対策で電動トライシクルが増加。乗り心地は同じですが、排気ガスがなく静か。
レンタルバイク/自転車:免許があればスクーターのレンタルも可能(1日500〜800ペソ)。ただし道が狭く交通量も多いので、慣れない人にはおすすめしません。
通信手段
SIMカード:空港やDモール内のGlobe/Smartショップで購入可能。プリペイドSIMは50〜100ペソ、データパッケージは7日間5GBで300ペソ程度。パスポートの登録が必要です(2023年より義務化)。
eSIM:日本でAiralo、Holafly、Ubigiなどのサービスから事前購入しておくと、到着後すぐに使えて便利。7日間3〜5GBで1,500〜2,500円程度。
ポケットWi-Fi:日本でイモトのWi-Fiなどをレンタルしていく方法も。1日800〜1,200円程度。複数人でシェアできるのがメリット。
ホテルWi-Fi:ほぼ全てのホテルで無料Wi-Fi提供。ただし品質はピンキリ。4〜5つ星ホテルは比較的安定、格安宿は「繋がらない」覚悟で。
注意:フィリピンのインターネット速度は日本の3分の1程度と思ってください。動画のストリーミングやビデオ通話は、高級ホテル以外では厳しいことが多いです。
まとめ:ボラカイは誰におすすめか
4年間住んでいた立場から正直に言うと、ボラカイは「完璧なリゾート」ではありません。インフラは発展途上、サービスは日本基準には届かず、繁忙期の混雑は想像以上です。
しかし、それを補って余りある魅力があります。息を呑むほど美しいサンセット、パウダー状の白砂、どこまでも続くターコイズブルーの海。そして何より、フィリピン人の温かいホスピタリティ。「不便さ」すら旅の思い出に変えてしまう、不思議な魅力がこの島にはあります。
ボラカイをおすすめするのは、こんな人です:
- ビーチリゾートが好きで、多少の不便は許容できる人
- 沖縄やハワイより「異国感」を味わいたい人
- 予算を抑えて高品質なビーチ体験をしたい人
- 写真映えする場所を探している人
- パーティーよりも、のんびり派な人
逆に、完璧なサービス、清潔さ、効率を求める人には、モルディブやバリの高級リゾートの方が向いているかもしれません。
それでも私は、ボラカイが大好きです。あの夕日を見るために、また必ず戻ると思います。皆さんもぜひ一度、この島を訪れてみてください。きっと忘れられない旅になるはずです。